料理の「作り置き」をしている有職既婚女性は75.6% 4人中3人の割合で実践

2016年06月05日 15:16

 ドゥ・ハウスは、自社のインターネットリサーチサービス「myアンケートlight」を利用し、日本全国に住む30代~50代の有職既婚女性を対象に、料理の「作り置き」に関するWEBアンケートを実施した。調査期間は2016年5月10日~5月13日。有効回答は602人から得た。

 まず、直近14年間で、作り置きをしたことがある有職既婚女性は75.6%にのぼり、4人中3人の割合で実践していることがわかった。

 作り置きをする頻度は、「毎週(36.0%)」、「月に2~3回程度(38.7%)」が上位を占め、この2項目を合わせると74.7%となり、作り置きが生活の中でかなり浸透していることが分かる。実際に、書店では作り置きのレシピ本が多く平置きされており、関連する情報の需要が高まっていることが伺えたとしている。

 また、有職既婚女性が作り置きをするきっかけは、全体で見ると「自身の復職・就職など働き方の変化(32.5%)」が最も高く、次いで「家族の生活のリズムの変化(24.0%)」となった。自身や家族に対する時間の使い方の変化から、作り置きを始める人が多いようだという。

 年代別に見てみると、40代では1位「自身の復職・就職など働き方の変化(39.2%)」、2位「家族の生活のリズムの変化(20.9%)」となり、1位と2位の差が18.3ポイントだった。しかし、50代になると先ほどの上位2つの「自身の復職・就職など働き方の変化(33.3%)」と「家族の生活のリズムの変化(31.3%)」の差が、2.0ポイントとほとんど開きがなかった。50代になると、子どもの成長によって生活のリズムが変化して、食事の時間がバラバラになるという背景があるからなのかもしれないとしている。

 作り置きをする理由を聞いたところ「平日の調理時間の短縮(27.5%)」が最も高く、次いで「平日に調理をせずに済むようにするため(26.2%)」となった。有職既婚女性にとっての作り置きは、『平日の調理時間短縮』だけではなく、『平日には調理をしない』ことを目的としている人も多く、有職既婚女性が平日に時間が無い様子が伺えたという。

 作り置きをする人に、作り置きに関する悩みや不満を聞いたところ1位「メニューがマンネリ化する(32.3%)」、2位「料理を保管する冷蔵庫・冷凍庫のスペースに限りがある(30.5%)」、3位「鮮度が落ちる(29.5%)」という結果となった

 一方、作り置きをしない人の料理についての悩みや不満は、1位「メニューがマンネリ化する(74.8%)」、2位「メニューを考えるのが面倒(61.2%)」、3位「作るのに時間がかかる(34.7%)」となった。「メニューのマンネリ化」は、共通の悩みとなっていることがわかった。

 また、作り置きをする人ならではの悩みとしては、1位と僅差で「料理を保管する冷蔵庫・冷凍庫のスペースに限りがある」が2位となっており、今後、有職既婚女性が増えることを考えると、作り置き料理の保管に適した冷蔵庫の需要が高まるかもしれないとしている。(編集担当:慶尾六郎)