事実上「ETF買い枠拡大のみの部分的緩和」で評価と失望が交錯し、東京市場はドル円は102円台と105円寸前の間で激動。日経平均は16679円から16174円まで6分間で505円も下落するという「乱高下ダンスレビュー」。アルゼンチン・タンゴのように激しい。五輪は隣の国なのだが。ドル円は103円台のままでも2時台には日経平均もプラスにタッチ。TOPIXが底堅く先にプラスに浮上したのは、マイナス金利の深掘りが回避され銀行セクターに安心買いが入ったため。黒田日銀は銀行に厳しく兜町に甘いが、きょうは違った。日経平均は上昇してドル円が103円台でもプラスに定着し、日足一目均衡表の「雲」を上に抜けた16500円台で大引けになった。日銀の発表文書には「次回会合で金融政策を総括的に検証する」とあり、これが「まだ、緩和の続きはある」と解釈されていた。
日経平均終値は92.43円高の16569.27円、TOPIX終値は+15.74の1322.74。売買高は31億株、売買代金は3兆2967億円と活発な売買。値上がり銘柄数は1241、値下がり銘柄数は604。プラスは25業種で、その上位は銀行、証券、保険、ガラス・土石、陸運、その他金融などで金融関連セクターが最上位を占めた。マイナスは8業種で、その下位は不動産、鉄鋼、卸売、精密機器、電気・ガス、建設など。上海総合指数は0.50%安だった。
今週の星取は2勝3敗。前週末22日の終値16627.25円から57.98円下落して今週の取引を終えた。3週ぶりのマイナス。
7月の取引も全て終了。6月30日の終値15575.92円から993.35円上昇して今月の取引を終えた。ブレグジット・ショックがあった6月の下落分1659円を約6割、戻した。
海外で相次ぐテロ、トルコのクーデター。日本でも障害者施設の殺人事件。大きな選挙が2つ。ヘリコプターマネーに「ポケモンGO爆誕」という7月だった。来週からは「魔物がすむ」8月相場。8月のモンスターは昨年は中国に出たが、どこに出るか全くわからない伝説級のレアモン。超強力で、ボールを当ててもゲットできない、まぼろし。(編集担当:寺尾淳)