日本政府は5日、北朝鮮が12時13分頃、西岸の黄州(ファンジュ)付近から、3発の弾道ミサイルを東北東方向に発射し、弾道ミサイルは、いずれも約1000キロメートル飛翔して、日本海上の我が国の排他的経済水域(EEZ)内に落下したと推定されると発表した。
稲田朋美防衛大臣は今回の『ノドン』とみられる弾道ミサイルの発射を受け、この日、予定していた陸上自衛隊練馬駐屯地への視察を取りやめ、「情報収集・警戒監視に万全を期せ」と指示するとともに、関係幹部会議で防衛省・自衛隊としての対応に万全を期すよう、改めて指示した。
韓国軍の合同参謀本部も「北朝鮮が12時14分ころ、中距離弾道ミサイル『ノドン』とみられる弾道ミサイル3発を発射した。飛行距離は1000キロメートル前後との見方を明らかにした」と聯合ニュースが伝えた。
また合同参謀本部が『ミサイルは日本の防空識別圏内の海上に向け、事前に航行警報を発令せず発射された』としている。
また「弾道ミサイル発射は中国・杭州で開かれている20カ国・地域(G20)首脳会合に合わせて開かれた韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領と中国の習近平国家主席の首脳会談終了直後に行われた。北朝鮮は建国記念日(9月9日)を4日後に控えている」などを指摘し、合同参謀本部は今回の発射を「G20首脳会合や建国記念日を機に、核とミサイル能力を誇示し、朝鮮半島の軍事的緊張を維持するための武力示威の一環(で発射した)との見方を示した」と報じた。(編集担当:森高龍二)