風評被害対策事業を手がけるソルフェリオーナが人名を検索した経験の調査データを公開した。これによれば、「選考する人の名前をGoogleで検索しますか、またはSNSをチェックしますか?」という質問に対して、5割もの採用担当者が「チェックする」と回答した。
普段何気なく活用しているSNSだが、投稿内容によってはもっと公開にデリケートになるべきかもしれない。風評被害対策事業を手がけるソルフェリオーナが人名を検索した経験の調査データを公開した。これによれば、「選考する人の名前をGoogleで検索しますか、またはSNSをチェックしますか?」という質問に対して、5割もの採用担当者が「チェックする」と回答した。また、別の調査では応募者のSNSアカウントをチェックした採用担当者の19.8%が、就職活動生の投稿内容を重視していると答えており、検索によって「面接内容を外部に漏らしていないか」をチェックするという。同時にネガティブな投稿や応募者の素の顔なども見られるため、ときにはこれが採用にとって不利に働くこともある。さらには「好きな人の名前をSNSで探した経験」について聞いたところ、「ある」と答えた人は10代:43.0%、20代:48.2%、30代:59.0%、40代:63.8%という結果となった。この数字を見る限り、SNSなどで自身の情報を公開する際には、検索される可能性を考慮すべきだろう。
実際にSNSへの不適切な書き込みによって、退学処分や内定取り消しを受けるケースもある。専門学校に通う女子学生が、Facebookにて恋人とのアダルトな写真を公開しているのを教員が見つけ、学校側に不利益をもたらす可能性があるとして退学処分になったことがある。本人は気を付けていても友人が許可なく自分の写真をSNSに投稿してしまうことで、撮影場所が特定されるなど個人情報が漏えいすることもある。IPA(情報処理推進機構)では写真の投稿に関して、配慮がまだまだ十分でないとし、注意点としてExifのGPS情報を削除することや、一緒に移り込んでいる人には許可を得ること、個人情報が特定できる写り込みは加工することを挙げている。
実名で投稿するFacebookでは投稿によって公開範囲を使い分けることが重要で、TwitterやLINEといったSNSでも基本情報に個人を特定する内容が含まれている場合には、特に投稿内容に注意が必要となる。定期的にエゴサーチなどでどう見られているかを確認し、公開に向かない投稿、基本情報は削除するようにしたい。(編集担当:久保田雄城)