平成25年春大学を卒業し、就職した会社を3年以内に31.9%が離職していることが厚生労働省の調べで26日までに分かった。前年に比べ0.4ポイント減少したものの、従業員1000人以上の事業所勤務でも23.6%が退職していた。
離職率31・9%の内訳をみると、就職後1年目に12.8%、2年目に10%。3年目に9.1%が離職する図式だった。
離職率の高いは宿泊業・飲食サービス業で50.5%、生活関連サービス・娯楽業が47.9%、教育・学習支援業が47.3%、医療・福祉も38.4%と高かった。不動産業・物品賃貸業も35.9%で平均値より高くなっていた。
一方、低かった業種は電機・ガス・熱供給・水道事業の8.5%で、一桁にとどまっている。そのほか、鉱業・採石業・砂利採取業(12.4%)、製造業(18.7%)、情報通信業(24.5%)も比較的低かった。
大卒以外の短大卒、高校卒、中学卒の3年以内の離職率をみると、中学卒では1年目の離職が42%となり、3年目では63.7%が離職していた。高卒では1年目が20.1%で、3年目まででは40.9%、短大卒では1年目が18.9%、3年目では41.7%になっていた。
厚労省では、こうした離職者を含め、平日の夜間と土日に電話とメールで気軽に就職や転職の質問・相談ができる窓口「おしごとアドバイザー」を今年9月から開設している。電話は0120-987-754(編集担当:森高龍二)