GfKは17カ国、22,000人のインターネットユーザーに対しパーソナルデータの共有に関する意識調査を実施し、その結果を発表した。
割引やパーソナルサービスの享受といったメリットや恩恵があれば、自分のパーソナルデータ(健康関連情報、運転記録、電気使用など)を共有しても良いと思うか、GfKは世界17カ国の22,000名に尋ねた。グローバル全体でみると 「共有しても良い」が27%、「共有したくない」が19%を占め、メリットがあればパーソナルデータの共有に積極的な人の方が多いことが明らかになった。
「共有しても良い」と思う割合が最も高かった国は中国で38%に上った。これに次いでメキシコ(30%)、ロシア(29%)、イタリア(28%)という結果になった。
一方で、パーソナルデータを共有することに消極的な国も多く見られた。「共有したくない」とした割合が最も高かった国はドイツで40%に上った。そして、フランス(37%)、ブラジル(34%)、カナダ(31%)、オランダ(30%)と続いた。
日本の状況をみると、「共有しても良い」は僅か8%、「共有したくない」が22%となり、メリットがあってもパーソナルデータを共有したくない人が多いことが明らかになった。日本では年代が上がるほど共有に消極的であり、60歳以上では「共有しても良い」と思う人は6%にとどまり、「共有したくない」が27%に達した。また、男女別にみると、女性は「共有したくない」が28%に達しており、男性(17%)よりパーソナルデータの共有に慎重であることが明らかになった。(編集担当:慶尾六郎)