ウェザーニューズ<4825>は桜の季節に向け、全国700カ所の桜の名所やエリアごとの桜開花傾向を発表した。今シーズンのソメイヨシノの開花は、主要都市では3月22日に福岡(舞鶴公園)・熊本(熊本城)・高知(高知公園)・静岡(静岡浅間神社)・東京(靖国神社)の5都市から順次開花の見込み。開花時期は、西~東日本では例年(過去5年平均)並~やや遅く、北日本では例年並?やや早い予想。これは、3月にかけて天気が周期的に変化し、日照の少ない日や寒い日があり、4月は平年より暖かい日が多く、特に後半は晴天に恵まれる日が多いという気象条件によるもの。
今シーズンのソメイヨシノの開花は、3月22日に福岡・熊本・高知・静岡・東京の5都市から順次開花の見通し。西~東日本は、3月にかけて気温が平年並のため、桜のつぼみの生長は、例年と同様に順調に進むものとみられる。ただ、3月は天気が周期的に変化し、寒暖の変化も周期的となる見込みです。開花直前の時期に当たる3月下旬に、日照の少ない日や寒い日がある予想で、桜の開花は例年(過去5年平均)並かやや遅くなりそうだという。
北日本は、3月は周期的な寒気の流れ込みを予想しており、つぼみの生長が足踏みする時期があるものの、4月に入ると平年より暖かい日が多くなり、特に4月後半は晴天に恵まれる日が多い見込み。このため、桜の開花は例年並~やや早い予想だという。また、暖冬だった昨年と比べると、2~3月は気温が低い傾向のため、桜の開花は全国的に昨年より遅い所が多い見通し。
桜の花芽(生長すると花になる芽)は気温の高い夏から秋にかけて作られ、冬になると休眠して一旦生長が止まる。その後、真冬に一定期間、厳しい寒さにさらされると、低温によって花芽が休眠から目覚め(休眠打破)、開花に向けて再び生長を始める。桜の開花には、春の暖かさだけではなく、冬の寒さも必要。 西~東日本は、1月上旬まで暖かい日が多かったものの、1?2週間ほどの周期で寒暖の変化があった。11月初めや下旬(11月下旬の寒さは主に関東)には寒い日があり、1月中旬や下旬には寒波が襲来した。このため、休眠打破は、やや遅かった可能性はあるものの、順調に完了していると考えられるとしている。
北日本は、晩秋~初冬に寒暖の変化が大きく気温の高い日も多かったものの、早い時期(11月初め)から冷え込む日が多くなった。このため、順調に休眠打破が完了していると思われるとしている。(編集担当:慶尾六郎)