「格安SIMサービスの利用動向調査」によれば、メインで利用している携帯電話・スマートフォンの通信事業者は「docomo」が32.8%、「au」が29.6%、「SoftBank」が23.3%で、大手3キャリアを合わせると85.7%となっている。
携帯電話・スマートフォンの利用料金への不満から、格安SIMの利用者が増加している。MMD研究所による「携帯電話の利用料金に関する調査」によれば、スマートフォンの月額料金を尋ねたところ、大手3キャリアユーザーで平均7876円となった。また、大手キャリアユーザーの40.1%で「とても高いと思う」、46.4%で「どちらかといえば高いと思う」と感じていた。一方、格安SIMユーザーの月額料金は平均2957円、フィーチャーフォンユーザーは3071円となった。これらの料金については、格安SIMユーザーでは「妥当だと思う」が31.7%で最も高い割合となり、フィーチャーフォンユーザーで「どちらかといえば高いと思う」が33.7%で最も高い割合となった。多くのスマートフォンユーザーは月額利用料金に対して割高感を抱いており、格安SIMユーザーに関しては妥当だと感じている人が多いことがわかる。
同研究所の実施した「格安SIMサービスの利用動向調査」によれば、メインで利用している携帯電話・スマートフォンの通信事業者は「docomo」が32.8%、「au」が29.6%、「SoftBank」が23.3%で、大手3キャリアを合わせると85.7%となっている。これに対してサブキャリアブランドの「Y!mobile」が3.4%、「MVNO」が7.4%となった。まだまだ大手3キャリアユーザーの割合が高いが、「Y!mobile」と「MVNO」を合計した割合が初の1割超え(10.8%)となり、メインで利用しているものが「MVNO」との回答に関しても昨年より1.8ポイント増加している。
格安SIMについての認知から現在利用までのファネルでは、「認知」87.8%、「サービス名認知」が55.9%、「内容理解」44.1%、「現在利用」は12.1%となった。格安SIMを挿しているデバイスでは、利用率順に、「スマートフォン(Android)」(57.3%)、「スマートフォン(iPhone)」(24.9%)、「モバイルルーター」(7.0%)と続いた。なお、格安SIMを利用している人のメインで利用している格安SIMサービスについて、利用率順に、「楽天モバイル」(20.0%)、「OCNモバイルONE」(12.3%)、「mineo」(11.7%で)となっている。今後、利用料金を下げる方法に関しての認知度はさらに向上し、メリットを享受する方向にユーザーが流れると考えられ、格安SIM利用の増加が予想される。(編集担当:久保田雄城)