嘉手納でのパラシュート降下訓練に遺憾 防衛相

2017年05月13日 10:22

 稲田朋美防衛大臣は12日の記者会見で、沖縄嘉手納基地で米軍が10日にパラシュート降下訓練を実施したことに「米側から十分な説明もなく、事前に日米で認識を共有するに至らないまま、嘉手納飛行場で訓練が行われたことは大変遺憾なこと」と語り「米側に対し遺憾の意を申し入れた」と語った。

 パラシュート降下訓練は基本的に伊江島補助飛行場(沖縄県国頭郡伊江村にある米海兵隊飛行場)を使用し、嘉手納飛行場は「例外的な場合」に使用することが日米間で約されている。

稲田防衛大臣は「日本側は10日の朝、米側から訓練実施に係るノータム、すなわち航空情報が発出されていることを確認し、問い合わせをして初めて事実関係が明らかになった」と経緯を説明した。

そのうえで、今回の訓練が「例外的な場合にあたるとは考えていない」と、約束に反する訓練になる可能性があるとの認識を示した。

稲田防衛大臣は「パラシュート降下訓練はSACO(日米特別行動委員会)での最終合意に沿って、伊江島補助飛行場において実施するよう、引き続き求めていく」とした。(編集担当:森高龍二)