韓国政府が17日、北朝鮮に軍事境界線付近での敵対行為を中止する『南北軍事当局会談』と南北に別れて暮らす離散家族の再会に向けた『南北赤十字会談』を提案した、と韓国・聯合ニュースが17日電子版で報じた。
報道によると「文在寅(ムン・ジェイン)政権が北朝鮮に当局間会談開催を提案するのは初めてで、行き詰まった南北関係に風穴を開けられるか注目される」としている。
聯合ニュースは韓国国防部の徐柱錫(ソ・ジュソク)次官が会見で発表したとし「軍事境界線で軍事的な緊張を高める一切の敵対行為を中止するため、南北軍事当局会談を7月21日に(軍事境界線上にある)板門店北側の統一閣で開催することを提案した」としている。
また南北赤十字会談の提案については大韓赤十字社の金仙香(キム・ソンヒャン)総裁代行が17日発表したとして「秋夕(中秋節、今年は10月4日)に合わせた離散家族の再会行事開催など人道的な懸案を解決するため、8月1日に板門店韓国側の『平和の家』で開催するよう」提案したという。
聯合ニュースは軍事対談については「北朝鮮はこれまでも積極的な姿勢を示しており、実現の可能性は比較的高いとの見方が多い」と伝える一方、南北赤十字会談については「不透明」としている。(編集担当:森高龍二)