認可得て世界に冠たる獣医学部目指す 加計氏

2017年11月12日 08:24

学校法人加計学園の加計孝太郎理事長は10日、岡山理科大学のHPで獣医学部設置を認可する答申を大学設置審が林芳正文部科学大臣に行ったことを受けて「加計学園グループの学生・生徒、保護者、同窓生、支援者の皆様へ」との理事長・学長としてのメッセージを掲載した。「ここまで参りました以上は、認可を得たうえで学園の建学理念の下、世界に冠たる獣医学部を目指して、努力に努力を重ねていきたいと思っている」としている。

 加計理事長は冒頭に「13年以上にわたって構想実現に取り組み、愛媛県、今治市とともに構造改革特区で15回、国家戦略特区で1回の計16回に及ぶ申請の結果、ようやく岡山理科大学獣医学部に係る答申が文部科学省より発表された」としている。

 やはり不思議なのは、これだけの経緯の中であるにもかかわらず、またゴルフや食事をする仲なのに友人の安倍晋三総理は加計学園の獣医学部新設計画を知ったのは国家戦略特区諮問会議で加計学園を事業者とすることを正式決定した「今年1月20日だった」と、それまで知らなかったと答えていることの不自然さ。通常、加計理事長に獣医学部設置への思いがこれだけ強く、設置への情熱があるなら、ゴルフや酒席で話題にあがらない方が不自然なのだが。

 また加計理事長は「父・加計勉は学園草創期より動物関連教育について強い関心があった」とし「その思いを引き継いだ形で、10数年前より学園グループでは動物関連の学部・学科を設置してきた」と紹介。「岡山理科大学には理学部・動物学科が、倉敷芸術科学大学には生命科学部・動物生命科学科が、千葉科学大学には危機管理学部・動物危機管理学科が、岡山理科大学専門学校には動物看護学科、トリミング学科、ドッグトレーニング学科がそれぞれ設置されている。こうした歴史を積み上げてきた結果が、今回の答申につながったものと深く感謝している」としている。(編集担当:森高龍二)