東海第2原発運転20年延長を申請 日本原電

2017年11月27日 06:20

日本原子力発電が25日までに茨城県東海村にある東海第2原発の稼働運転期間の「20年延長」を原子力規制委員会に申請した。

 日本原子力発電は申請にあたり「原子炉圧力容器や原子炉格納容器などの劣化状況を調査する特別点検を行うとともに、今後20年間における安全上重要な設備の健全性評価(劣化状況評価)と保守管理に関する方針を策定した。茨城県と東海村に申請したことを報告した」と発表した。

 日本原子力発電は第2発電所の劣化状況評価の結果について(1)現在行っている保全活動の継続及び一部機器構造物追加保全を講じるとプラントの健全性が長期的に確保されることを確認した(2)耐震安全性評価は経年劣化事象を考慮しても問題ない結果となった(3)耐津波安全性評価については浸水防護設備に考慮すべき経年劣化事象は抽出されなかったとしている。

 保守管理に関する方針では(1)原子炉圧力容器の監視試験(中性子照射脆化)、評価で用いた過渡回数が上回らないことの確認(低サイクル疲労)は継続監視する。(2)難燃低圧ケーブル、同軸ケーブル、同軸コネクタ(絶縁低下)は)健全性が確認された評価期間に至る前に取り替えるとしている。(編集担当:森高龍二)