安倍晋三総理は4日、年頭記者会見を行い、冒頭から、安全保障や海上警備にあたっている自衛隊員や海上保安庁職員らを慰労した。彼らが24時間態勢で業務にあたっていること、国民に対しての安全保障へ意識づけ、さらには憲法9条などの議論を進めるため、国民にアピールする狙いがあるようだ。
安倍総理は「家族が集う年末年始も、遠く離れた海の大動脈、アデン湾で海賊から世界の船を守る諸君がいる。海上保安庁の諸君、そして自衛隊は、24時間態勢で我が国の領土、領海、領空を守るため、今、この瞬間も全力で任務に当たっている」と語った。
また「日本海に展開するイージス艦の上で、また、それぞれの基地で北の空をにらみながら、北朝鮮の脅威に備える自衛隊の諸君。その強い使命感、責任感に対し、改めて敬意を表したい」と語った。
そのうえで、安倍総理は「我が国を取り巻く安全保障環境は、戦後最も厳しいと言っても過言ではない」と述べ「いかなる事態にあっても、国民の命と平和な暮らしは守り抜く。従来の延長線上ではなく、国民を守るために真に必要な防衛力の強化に取り組んでいく」と、防衛力強化に『従来の延長線上でない』取り組みを行うと冒頭に語った。(編集担当:森高龍二)