中国に東洋ゴムが自動車等輸送機器向けウレタン製部品の合弁会社設立

2012年01月30日 11:00

 東洋ゴム工業は、広東時利和汽車実業集団有限公司(以下TGPM社)と自動車等輸送機器向けにウレタンシートクッションを製造、販売する会社を合弁で中国に設立することに合意し、合弁出資契約を締結した。

 ウレタンシートクッションとは、乗用車や二輪車等の座席シートに使用される軟質ウレタン製部品であり、同社は保有する高度なウレタン材料技術により、その軽量化や乗り心地向上の実現など、社会の要請に対応した付加価値の高い製品を開発、製造、販売している。

 TGPM社は、中国・広東省佛山を中心とした華南地区において、ボディーシーラーの製造、販売およびカーディーラーを展開するなど、自動車メーカーとの販売ネットワークを構築。今回の合弁会社設立は、中国市場において付加価値の高いウレタンシートクッション事業の市場参入をめざす同社と、新規事業参入により自動車メーカーとのさらなる取引拡大を図るTGPM社との事業戦略が一致したことによるものだという。

 同社が現在進める中期経営計画「中計’11」においては、ダイバーテック事業部門の戦略の一つとして、ウレタン事業の新たなグローバル展開を掲げている。今般の新規合弁事業は、その成長戦略に適ったものであり、今後の同事業の拡大発展に資するものと考えられる。