1人区は自民と一騎打ち、比例・複数は党独自

2018年08月02日 06:36

 立憲民主党の枝野幸男代表は31日の記者会見で、来夏の参院選挙「1人区」では「市民のみなさんが主体となって結果的に自民党と戦う候補が1人になれば良い」とし、1人区が草の根に名指した民意反映の候補で自民候補と一騎打ちできる構図を作りたい考えを明確にした。

 枝野代表は「自民党と一騎打ちの構造を作ることが望ましい」とし「それぞれの地域で、政党というより、市民の皆さんが主体となって、結果的に自民党と戦う候補が1人に絞られればいい。それに向けて立憲としても最大限協力できることは協力したい」と述べた。

 また複数区については「野党第1党として選択肢を示す責任がある」と述べ「独自候補を擁立する基本線で進めている」と述べた。

 他党との共通政策については「比例代表や複数区は政党間で競い合うもの。それぞれの政党が明確に党の主張を掲げるべきだ」と述べ、立憲民主党が総選挙後も一定支持を集めている背景に『選挙で示した公約に対し、ブレない政党』であることへの認識をうかがわせた。

 また枝野代表は陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の導入費用が2基の費用と教育訓練費、30年間の維持・運用経費で、現時点での判明分だけで約4664億円と防衛省が当初説明していた金額より大幅に膨らんだことに「もう一度ゼロベースで見直すのは当然。そもそも導入の話が出て以後、どれくらいの効果があるのかという疑問の声が広がっている。効果があるのかどうか自体が問題だ」とゼロベースでの検討を提起した。(編集担当:森高龍二)