文大統領、日本に加え、北とも難しい局面に

2019年08月16日 12:00

 米韓合同軍事演習に反発する北朝鮮が16日、飛しょう体2発を日本海に向け発射した。聯合ニュースが伝えた。米韓軍事演習は20日まで予定されている。朝鮮中央通信は北朝鮮の韓国との窓口機関・祖国平和統一委員会は報道官談話を発表したとし、この中で米韓合同軍事演習について「我々を壊滅させる目的がある」と強く非難していることを伝えた。

 報道官談話は韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が15日行った光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)式典演説の内容についても非難し「南朝鮮(韓国)当局者とこれ以上話すことはなく、二度と向き合う考えもない」と表明したとも伝えた。

 文大統領は日本との外交失策に加え、南北統一姿勢を強くアピールした北朝鮮との外交政策でも難しい局面に追いやられる格好になった。

 聯合ニュースは今回発射した飛しょう体について「(北朝鮮東部の)江原道(カンウオンド)から海に向けて発射したことを踏まえると短距離と推定される」との見方を伝えた。北朝鮮による飛しょう体の発射は7月25日から今回までの期間ですでに6回にも及んでいる。(編集担当:森高龍二)