トヨタ、コンパクトHV専用車「アクア」最終改良か? 熟成モデルとして魅力的

2020年08月09日 10:14

Toyota AQUA GR

切削光輝・ダークグレーメタリック塗装を施した16インチGR SPORT専用アルミホイールを標準装備したアクアG“GR SPORT”、価格は244.09万円

 トヨタ自動車は、同社でもっとも小さなハイブリッド専用車のアクアを一部改良し、全国のトヨタ車両販売店を通じて、8月6日に発売したと発表した。

 今回の一部改良では、G“GR SPORT”に、切削光輝+ダークグレーメタリック塗装を施した16インチのGR SPORT専用アルミホイールを標準装備し、軽快な走りを演出。さらにG“GR SPORT”、G“GR SPORT・17インチパッケージ”に、バックカメラを含むナビレディパッケージを標準装備した。

 また、「G」に駐車場などでのアクセルとブレーキの踏み間違いやアクセルの踏み過ぎなどで起こる衝突被害の軽減に有効なインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]を標準装備した。

 なお、外板色では、「S」「G」に、新色のセメントグレーメタリック、ダークブラウンマイカメタリックを含む、全9色を設定した。

 トヨタ・アクアは、2011年12月の登場以降2013年から2015年まで登録車販売台数で年間1位となったヒット商品。2016年2月末にはトヨタの車種で歴代最速の累計販売台数100万台を突破した。

 そのアクアが2021年10月にフルモデルチェンジする可能性が噂されている。どうやらプラットフォームやパワートレーンを現行ヤリスと共有して、直列3気筒1.5リッターエンジン+モーターのTHSⅡの採用で、WLTCモード燃費性能36km/リッター程度まで向上させて登場すると云われている。

 採用されるプラットフォームはTNGA・Bでほぼ決定のようで、約50mmホイールベースが延長されるので、室内空間にゆとりが出て、狭く不評だった後席居住性にも余裕が生まれると思われる。恐らく今回の改良が初代アクアとして最後のマイナーチェンジで、熟成の域に達したモデルで、大きな値引きも期待でき、ある意味で魅力的な選択肢かもしれない。(編集担当:吉田恒)