東京電力は22日、節電が想定通り進んでいないとして同日夕方以降で一部地域に停電のおそれがあると発表し、節電に協力を求めている。こうした中、原発再稼働を急ぐ声も上がっている。
こうした原発再稼働を求める声に対して、松野博一官房長官は同日午前の記者会見で「原発再稼働については、いかなる事情より、安全性を最優先にする」と改めて、安全性最優先を強調した。
松野官房長官は「安全性を最優先し、高い独立性を有する原子力規制委員会が科学的・技術的に審査し、世界で最も厳しい水準の新規制基準に適合すると認められた原発のみ、その判断を尊重し、地元の理解を得ながら、再稼働を進めるのが政府の方針。その方針に変わりはない」と改めて、政府の姿勢を示した。
東京電力は「22日は朝から東京電力パワーグリッドサービスエリアで電気をご使用いただく皆さまにおかれましては、ご家庭や職場などにおいて、不要な照明を消し、暖房温度の設定を20度とするなど、節電にご協力いただきますようお願いいたします」と節電に協力を呼び掛けている。(編集担当:森高龍二)