三菱自動車は28日、新世代電気自動車「i‐MiEV(アイ・ミーブ)」の北米仕様車の生産を同社の水島製作所において開始したことを発表した。
北米仕様の「i-MiEV」には、同地の安全基準に適合するため、乗員の着座位置を検知して展開量を制御するアドバンスドエアバッグシステムや、タイヤ空気圧モニター(Tire Pressure Monitoring System)などの安全装備を新たに採用。さらに、北米でのニーズに対応するため、モータートルクの向上なども図っている。また、前後バンパーの大型化および全幅を拡大して安全性と安定感を高めるとともに、大人4人が十分乗れる居住性を確保している。
「i‐MiEV」は2009年7月に発売され、2010年には欧州などへの輸出が開始されている。電気自動車の累計生産台数は、今年9月末時点で約1万6000台に達しており、今回発表された北米での販売を加えることで、電気自動車のグローバル展開が着実に進められることになる。
尚、今回生産の開始が発表された「i-MiEV」の北米仕様車は、今年11月下旬に米国西海岸(カリフォルニア州、ワシントン州、オレゴン州)およびハワイ州で販売を開始した後、2012年度末までに米国およびカナダの全域にその販売エリアを広げる予定だ。