IBM、ANAの新「ロードコントロールシステム」構築を支援

2011年10月21日 11:00

 日本アイ・ビー・エムは、全日本空輸(以下ANA)の新たなロードコントロールシステムの構築を支援し、同システムは本年6月8日に稼働開始した。

 ロードコントロールとは、航空機の安全かつ効率的な運航を支える業務で、乗客、手荷物、貨物、燃料といった航空機の全搭載物の重量を配分・割付し重量や重心位置を管理している。また、ロードコントロールシステムは、ANAの国内線と国際線を合わせた1カ月当たり約2万5千便を対象とし、国内外の78空港にて約2,300名が利用しており、ANAの航空機の安全かつ効率的な運航を強化し、運航品質の向上を実現しているという。

 新たなロードコントロールシステムでは、IBMが開発した高精度のロードコントロール計算エンジンを活用し、航空機の搭載物の重量予測や配分、割付方法シミュレーションなどの機能に対して、さらなる自動化を進めることで最適なロードコントロールの支援を実現。システム構築においては、大連(中国)にあるIBM Chinaグローバル・デリバリー・センターを活用し、適正なコストと納期を実現している。

 IBMでは、膨大な情報をビジネス分析に活用し、より確かな意志決定支援や新たなビジネス、サービスの創造を促進する「BAO(ビジネス・アナリティクス・アンド・オプティマイゼーション)」を強化しており、今回のシステム構築は、BAOの領域の一つとなる。