盛山正仁文部科学大臣は日本大学アメリカンフットボール部員の大麻使用者が「11人いる可能性がある」との報道に対して22日までの記者会見で「文科省が日本大学に出した指導通知では、まず大学において事実関係を把握したうえで法人としての判断や対応について調査、検証し報告するよう求めている。日大は今回の件について自ら調査しているほか、警察の捜査への協力を行っており、文科省も必要に応じて報告を受けている。報道内容については現在、調査継続中の事案であり、文科省としてはコメントを控えたい」とノーコメントだった。
日大をめぐっては、今回の事案対処をめぐり、林真理子理事長が元検事の澤田康弘副理事長に対し、私学助成金が受け取れなくなると困るなどとして、学生の薬物使用事案への対応で責任を求めるのではなく、補助金不交付の懸念から辞任を求めたとの報道もあり、理事長としての資質を問う声もあがっている。
日大アメリカンフットボール部員の学生寮での薬物による逮捕者はこれまでに2人。うち、1人は「麻薬取締法違反」で起訴されている。
日大は一連の問題への学校法人としての対処、検証結果について、文科省に今月中に報告するとしているが、逮捕者がさらに増える可能性もあり、全容解明までに時間を要し、さらに報告も遅れる可能性がある。(編集担当:森高龍二)