連合の芳野友子会長は日本共産党を極端に毛嫌いしているようだが、連合が中央執行委員会で選挙方針文書に、さきの衆院東京15区の補選で立憲民主党と日本共産党との協力に「連合が連携する政党(立憲民主党)の取組みとして看過できない」などとしたことに日本共産党の小池晃書記局長は17日の記者会見で「政党間の取組みに対する不当な干渉だ」と強く非難し、方針文書の撤回を求めた。
芳野会長は立憲民主党が連合の「政党」であるかのように誤解している発言がこれまでにもあり、連合に限らず多くの国民から支持されてきた「国政政党」であることを理解していないようだ。
背景には国政選挙で連合への依存が高い体質から脱却できていない立憲側にも問題がある。ただ芳野会長の対応には立憲の党員からも「連合の党ではない、国民の政党だ」と問題視する声が出ている。
連合中央執行委員会は選挙方針文書で、さきの衆院東京15区補欠選挙について「日本共産党が独自候補擁立を取り下げる一方、立憲民主党の公認候補が市民と政治をつなぐ東京市民連合との確認書を締結した結果、市民と野党との共闘候補として立憲民主党と日本共産党が並び立つ街宣が行われるなど、当該選挙区における両党の協力関係が顕在化した。当該選挙区での連合推薦者は存在しなかったが、連合が連携する政党(立憲民主党)の取組みとして看過できない」などとしていると小池氏は紹介した。
そのうえで小池氏は連合が両党の協力を「看過できない」などとしたことに「市民と野党の共闘を壊すもので、絶対に容認できない」と厳しく非難するとともに「わが党としてはこの方針文書の撤回を求める」とアピール。小池氏は今回の連合の文書は「政党間の合意に対して看過できないというものであり、これまでの連合の指摘とは性格が異なる」と撤回を求める意味を述べた。(編集担当:森高龍二)