HONDA、出力600cc ICE車に、トルク1000cc ICE車に匹敵する電動モーターサイクル「Honda WN7」を発表

2025年09月19日 07:14

HONDA WN7

ホンダは電動二輪車のグローバル展開を志向し、電動二輪市場への参入を本格化 グローバルで電動ラインアップの拡充を進める 発表したWN7は、ホンダ初の固定式バッテリーを採用した電動ネイキッドモデルだ

 ホンダは英国現地法人ホンダモーターヨーロッパ・リミテッドが、現地時間2025年9月16日に欧州における初の量販電動モーターサイクル「Honda WN7(ホンダ ダブリュー・エヌ・セブン)」を発表した。

 ホンダは2050年に、ホンダの関わる全ての製品と企業活動を通じて、カーボンニュートラルを実現することを目指し、2040年代にはすべての二輪車製品でのカーボンニュートラルを目標にしている。この目標を達成するため、今後の環境戦略の主軸として二輪車の電動化に取り組んでいる。

 そのため、2024年を電動二輪車のグローバル展開元年と位置付け、電動二輪市場への参入を本格化し、グローバルで電動ラインアップの拡充を進めている。今回、発表したWN7は、ホンダ初の固定式バッテリーを採用した二輪ファンに向けた電動ネイキッドモデルだ。

 ホンダはこれからも、コミューターからFUNモデルまで電動二輪車のフルラインアップ化への取り組みを進め、電動二輪車の多彩なバリエーションを展開することで、多様化するホンダファンのニーズに応えていく。

 WN7は、2023年11月29日に開催した「2023 Honda電動二輪事業説明会」において公表したモデルだ。加えて、EICMA 2024(ミラノショー)に出展した「EV Fun Concept(イーヴィー・ファン・コンセプト)」の量産モデルでもある。

 モデル名のWN7は、Wが開発コンセプトの「Be the Wind(風になる)」から、Nが「Naked(ネイキッド)」、7は出力クラスの数字を示す。

 WN7は、ホンダの75年以上にわたる二輪車開発の経験や知見が注ぎ込まれ、ICE(内燃機関)車とは異なる静かでスムーズな乗り味に加え、操る楽しさと走る喜びを高次元で実現した電動モーターサイクルだ。

 Honda WN7の簡単なスペック&概要は、フル充電で130km以上の航続距離を想定。駆動用バッテリーは固定式リチウムイオンバッテリーを採用した。充電器の規格にはCCS2を採用し、30分で20%から80%の急速充電が可能とし、家庭用充電にも対応、100%充電まで3時間以内で完了する。

 外観はEVらしいスリムで未来的なデザインを実現したとホンダの弁。車両重量217kgの軽量ボディに18kW水冷モーターを搭載。出力は600cc ICE車に、トルクは1000cc ICE車に匹敵する性能を発揮する。5インチTFTスクリーンはHonda RoadSync接続する。(編集担当:吉田恒)