現在、日系企業の海外進出が進んでおり、今後さらにこの傾向が加速していくことが予想されている。こうした環境下において、国内企業あるいは海外現地法人のシステム化要件に応えるサービスを充実させ、より多くのユーザーのグローバル事業展開を支援していく必要があるのが現状だ。
そのような中、東洋ビジネスエンジニアリング(以下、B-EN-G)と鈴与シンワートは、B-EN-Gが提供するグローバルERP「A.S.I.A.(エイジア、以下A.S.I.A.)」に関する「ビジネスパートナー契約」を締結し、同製品の拡販で協業。これにより、鈴与シンワートおよびB-EN-G両社のノウハウやリソースを活用した、高品質のサービスフレームを構築することが可能となる。
会計システムをはじめとしたグローバルERPは、海外製ERPによるシステム統合がスタンダードであるものの、「初期構築、メンテナンスや保守等」に必要なコストが比較的高額で、中堅企業にとっては導入可能な統合システムの選択肢が限られていた。また、大企業においても運用コストの負担が大きな課題となっているという。B-EN-Gのグローバル対応ERP「A.S.I.A.」は、低コストで導入可能なソリューションとしてこのようなユーザーニーズに対応。また、コスト面のみならず、「多言語」「多通貨」「多基準」に加え、IFRS(国際財務報告基準)への対応など海外拠点で幅広く利用するための充実した機能を有している上、統合データベースにより複数の海外法人を一元管理できるため、グローバルレベルでの情報共有が可能となるという。
また、鈴与シンワートは、15年以上にわたり国内企業向けに会計ソリューション提供を行っており、現在250社以上の企業への導入実績を有している。このような実績ある取り組みとノウハウを活用し、A.S.I.A.のシステム導入コンサルティングからシステム構築、運用保守サポートまでトータルなサービスの提供を実施。自社データセンター「S-Port」保有の強みを活かし、クラウド環境を活用した独自のサービスを提供することができる。なお、今回の協業による今後5年間で40社の導入を目指す。