日経平均、7万円台維持なるか 週明けは中東情勢が焦点

2026年06月22日 08:27

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日経平均株価は史上初の7万円台に到達し、高値圏での定着を試す局面に入りました。円安や堅調な需給が相場を支える一方、市場の視線はスイスで続く中東情勢を巡る協議の行方へと向かっています。ホルムズ海峡を巡る不透明感が残るなか、日本株は歴史的高値を維持できるのか。週明け相場の焦点を読み解きます。

今回のニュースのポイント

先週の東京株式市場で、日経平均株価は史上初となる7万円台の歴史的大台へと到達し、高値圏での定着を試す極めて強固な展開となりました。米国の主要株価指数の堅調さや、1ドル=161円台まで進んだ歴史的な円安水準が輸出企業の業績期待となって追い風をもたらした格好です。しかし、週末にかけてイラン革命防衛隊が世界の原油輸送の大動脈であるホルムズ海峡の封鎖を示唆するなど、中東を巡る地政学リスクが突如として再浮上しています。週明けの東京市場は、これまで悪材料を悉く吸収してきた日本株の底堅い需給が継続するか、あるいは新たなリスク要因が冷や水を浴びせるか、大台維持の攻防が最大の焦点となります。

本文
先週の東京株式市場は、日本の金融史に深く刻まれる歴史的な一週間となりました。6月18日の取引において、日経平均株価は終値ベースで史上初となる7万円の大台を突破。翌19日もその勢いを失うことなく、7万1,250円と高値圏を維持して取引を終えました。当然ながら利益確定の売り圧力が強まる水準でありながら、市場は利益確定売りをこなしながら高値圏を維持しました。投資家の関心は、もはや一時的な「大台突破」というイベントの熱狂から、この未踏の株価水準を新たな基準値として市場が受け入れるかという「定着」の局面へと完全に移行しています。

 この歴史的な株高を支えた背景には、主に3つの要因が存在していました。第一に、それまで緊迫化していた中東情勢が一時的に緊張緩和へと向かったことで、原油価格の急騰を伴う最悪のシナリオがいったん後退したことです。第二に、外国為替市場でドル円相場が161円台へと一段と円安・ドル高方向に振れたことで、自動車をはじめとする主要輸出企業の今期業績に対する上振れ期待が改めて意識された点です。そして第三に、国内外の投資家による「押し目買い需要の厚さ」が挙げられます。押し目では買いが入りやすい展開が続き、需給の強さが改めて証明されました。

 しかし、週明けの市場にとって最大の不確定要素となるのが、中東情勢を巡ってスイスで続く協議の行方です。この協議の動向次第では、イラン革命防衛隊が封鎖を示唆したホルムズ海峡を巡る警戒感が再び強まる可能性があり、市場には緊張感が走っています。世界の海上原油輸送の約2割が通過するこの大動脈での地政学リスクが現実味を帯びる展開となれば、原油市場に大きな上昇圧力がかかる可能性があります。それはエネルギー価格の押し上げを通じて、ようやく落ち着きを見せ始めていたグローバルなインフレを再燃させ、米欧を中心とする利下げ期待の後退や金利の再上昇懸念へと直結しかねない重要な分岐点となります。

 これまでの株式市場は、日銀の追加利上げ方針や企業の利益確定売りといった国内の懸念材料を驚異的な底堅さで消化してきました。今後の市場における最大のテーマは、この中東情勢を巡る外部からの揺さぶりに対して、日本株の強力な買い需要がどこまで冷静さを維持し、機能し続けられるかです。先週の相場が証明したのは、単なる株価の水準ではなく、下値を支える投資家層の厚みでした。週明けの取引は、株価のさらなる上昇を目指す段階ではなく、7万円台という新たな基準価格を地政学的な不確実性を見極めるなかで「維持」できるかどうかという、市場の真の耐久力が問われる局面となりそうです。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)