キリンHD、中間純利益92%増 通期予想上方修正、カナダサプリ企業買収も公表

2026年08月07日 17:39

今回のニュースのポイント

キリンホールディングスが7日発表した2026年12月期中間連結決算(国際財務報告基準=IFRS)は、売上収益が前年同期比7.2%増の1兆2,178億円、事業利益が同36.1%増の1,283億円、親会社の所有者に帰属する中間利益が同92.5%増の1,017億円となりました。酒類や医薬など主力4事業すべてで増益を確保したほか、米バーボン子会社の持分譲渡に伴う譲渡益(約290億円)の計上が利益を大きく押し上げました。これに伴い、通期の親会社の所有者に帰属する当期利益予想を1,600億円へ上方修正しました。また、カナダのサプリメント大手Jamieson Wellnessを約2,183億円で買収し完全子会社化することも発表しました。

本文
 キリンホールディングスが7日発表した2026年12月期中間連結決算(国際財務報告基準=IFRS)は、売上収益が前年同期比7.2%増の1兆2,178億円、事業利益が同36.1%増の1,283億円、営業利益が同87.8%増の1,290億円、親会社の所有者に帰属する中間利益が同92.5%増の1,017億円となりました。本業の収益向上に加え、資産売却益の計上も寄与して大幅な増益で着地しました。

 報告セグメント別の事業利益を見ると、主力4事業のすべてで前年同期を上回る増益を確保しました。酒類事業が620億円(前年同期は531億円)、飲料事業が310億円(同295億円)、ヘルスサイエンス事業が104億円(同86億円)となったほか、特に医薬事業が605億円(同335億円)と大幅に伸長し、全体の利益拡大を力強く牽引しました。さらに、米バーボン事業を担うFour Roses Distilleryの持分譲渡に伴う譲渡益をその他の営業収益に計上したことが、営業利益および最終利益の押し上げ要因となりました。

 中間期までの順調な進捗と資産売却益の影響を踏まえ、同社は2026年12月期の通期連結業績予想を修正しました。売上収益2兆4,800億円、事業利益2,530億円とし、親会社の所有者に帰属する当期利益予想を1,600億円へ上方修正しました。年間配当予想については、中間38円、期末38円の年間76円とする計画を据え置いています。

 あわせて同社は、ヘルスサイエンス事業の成長加速に向け、カナダのサプリメントメーカーであるJamieson Wellnessの全株式を約2,183億円(1,898百万カナダドル)で取得し、完全子会社化する手続きを開始したと発表しました。本業の堅調な拡大と資産入れ替えを進めつつ、成長領域への大型投資を打ち出す決算内容となりました。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)