輸出入とも二桁増 7月上旬の貿易赤字は7,292億円

2026年07月30日 09:13

画・輸出減少続く。半導体製造装置のアジア向け4割の減少。自動車関連も2桁減少。

輸出入貨物を運ぶコンテナ船。財務省が公表した7月上旬の貿易統計では、輸出入とも前年同期を上回った。(資料写真)

今回のニュースのポイント

財務省が公表した7月上旬分の貿易統計(速報)によると、輸出は前年同期比22.3%増の3兆6,915億円、輸入は31.8%増の4兆4,207億円となりました。輸出入とも前年を大きく上回ったものの、輸入の伸びが輸出を上回ったため、貿易収支は7,292億円の赤字となりました。

本文
 財務省は7月上旬分の貿易統計(速報・原値ベース)を公表しました。輸出額は前年同期比22.3%増の3兆6,915億円、輸入額は同31.8%増の4兆4,207億円となり、輸出入ともに前年同期を大きく上回る伸びを記録しました。差し引きとなる貿易収支は7,292億円の赤字(前年同期は3,347億円の赤字)となっています。

 今回の統計結果で特徴的なのは、輸出・輸入の双方が二桁の伸びを見せ、貿易取引の総額自体が大きく拡大している点です。貿易赤字は前年同期の3,347億円から7,292億円へと拡大したものの、これは輸出の落ち込みによるものではなく、輸入の伸び率(31.8%)が輸出の伸び率(22.3%)を上回ったことによる結果です。

 今回公表された旬間統計(上旬分)は、月次貿易統計とは異なり、7月上旬の約10日間における貿易動向をいち早く把握するための資料です。月全体の確定的な潮流を判断するものではありませんが、輸出入の動向や貿易全体の方向性、月次統計に先行する動きを確認する指標として活用されています。

 今回の速報段階では総額のみが提示されており、具体的な品目や地域ごとの寄与度といった詳細データは含まれていません。そのため、現時点で特定の背景や要因を断定するのではなく、貿易額全体の拡大傾向と、それを上回る輸入の伸びが赤字幅を押し広げたというデータ上の事実に着目することが重要です。

 今後は、7月全体の貿易統計や、品目別・地域別の詳細データの推移が焦点となります。7月上旬の速報値は、月初の貿易動向を示す先行指標の一つとして、今後の月次データの動きを見極める重要な判断材料となります。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)