NEC、第1四半期営業利益66%増 行政DXやAI需要が業績押し上げ

2026年07月30日 09:38

今回のニュースのポイント

NECが発表した2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月期)連結決算は、売上・営業利益ともに前年同期を上回る増収増益となりました。これを受け、同社は通期の業績予想を上方修正しました。行政DXやAI関連、防衛、通信インフラといった成長分野が業績を支える構図が続いています。

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 NEC(日本電気)は7月29日、2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月期)の連結決算を発表しました。売上収益は前年同期比14.5%増の8,197億7,400万円、本業の儲けを示す営業利益は同66.1%増の587億7,000万円と大幅な増収増益を達成しました。親会社の所有者に帰属する四半期利益も同157.4%増の496億9,800万円へと伸長しています。進捗が順調であることから、同社は通期の業績予想の上方修正を発表しました。

 第1四半期の業績を押し上げた主な要因は、主力の「ITサービス」および「社会インフラ」の両セグメントにおける需要の拡大です。行政DXやAI関連、防衛分野などが堅調に推移し、業績を強力に支えました。また、米国企業の買収などを通じた通信事業者向けソフトウェア・インフラ事業の強化も収益の押し上げに寄与しています。

 今回の決算の背景にあるのは、同社が推し進めてきた事業構造の変化です。かつてNECといえば個人向けパソコン(PC)などのイメージが強い企業でしたが、現在は官公庁や企業向けを中心としたBtoB・BtoG(対政府)事業の比重を高めています。

 現在の同社は、行政DXやサイバーセキュリティ、防衛関連システム、高度な通信ネットワークやAIインフラの構築といった、参入障壁が高く継続的な需要が見込める領域にリソースを集中させています。かつてのハードウェア製造中心から、ソフトウェアや高付加価値ソリューションを軸とした収益構造へ転換しており、今回の業績にもその変化が表れています。

 今後は、上方修正した通期業績予想に向けた進捗とともに、拡大する行政DXや生成AI関連の需要がどこまで持続するかが焦点となります。あわせて、グローバル市場での通信・ITサービスの拡充や防衛関連の動向が、今後の継続的な成長を左右することになりそうです。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)