富士通、1Q営業利益56.9%増 本業伸長も前年の特殊要因で最終利益は減少

2026年07月30日 16:21

今回のニュースのポイント

富士通が30日に発表した2027年3月期第1四半期(2026年4~6月)連結決算は、売上収益が前年同期比3.9%増の7,793億円、営業利益は56.9%増の525億円となりました。一方、親会社の所有者に帰属する四半期利益は前年同期比76.6%減の401億円でしたが、前年同期には非継続事業による大きな利益が計上されており、その反動が影響しました。通期業績予想に変更はありません。

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 富士通が7月30日に発表した2027年3月期第1四半期(2026年4~6月)の連結決算(IFRS)は、売上収益が前年同期比3.9%増の7,793億円、営業利益が同56.9%増の525億円、税引前利益が同60.4%増の594億円となりました。一方で、親会社の所有者に帰属する四半期利益(最終利益)は、前年同期比76.6%減の401億円となっています。

 本業の収益力を示す営業利益は525億円と、前年同期の334億円から56.9%伸長しました。また、事業再編などの一過性損益を除いた本業の収益力を示す「調整後営業利益」も、前年同期比56.4%増の549億円に達しています。主力のサービス事業を中心に収益性の改善が続いており、本業の利益拡大が続いています。

 最終利益が前年同期比で大幅な減少となった背景には、前年同期における一過性の特殊要因があります。前年同期(2026年3月期第1四半期)には、子会社売却等に伴う「非継続事業からの四半期利益」として1,463億円が計上されていました。当期はこの一時的な利益の計上がないため、前年比では最終利益が大きく減益した形となっており、前年の特殊要因の反動によるものです。

 セグメント別の動向を見ると、主力である「サービスソリューション」が売上収益5,459億円(前年同期比7.5%増)、調整後営業利益628億円(同31.3%増)と増収増益を達成し、全体の業績を牽引しました。一方、「ハードウェアソリューション」は売上収益1,923億円(同2.9%増)となったものの調整後営業損益は37億円の赤字に転落し、「ユビキタスソリューション」も売上収益344億円(同28.3%減)、調整後営業利益44億円(同45.8%減)と減収減益となりました。

 2027年3月期の通期業績予想に変更はなく、従来計画を据え置いています。売上収益は前期比0.2%増の3兆5,100億円、営業利益は同19.1%増の4,150億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は同31.0%増の3,100億円を見込んでいます。

 今後は、通期計画の達成に向けた進捗とともに、成長領域である「Uvance(ユーバンス)」やData&AI分野を中心としたサービス事業の成長が維持されるかが注目されます。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)