キオクシア、第1四半期は売上収益約5.2倍・最終利益8422億円 AI向けデータセンター需要が業績押し上げ

2026年07月31日 16:17

今回のニュースのポイント

キオクシアホールディングスは2027年3月期第1四半期決算を発表し、売上収益は1兆7671億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は8422億円となった。生成AI向けを中心としたデータセンター需要の拡大を背景に、NANDフラッシュメモリーの販売単価上昇や出荷量増加が業績を大きく押し上げた。会社側は第2四半期もデータセンター向け需要の拡大が続くとの見通しを示しており、AIインフラ投資の恩恵がメモリー市場にも広がっていることを示す決算となった。

本文
 キオクシアホールディングス株式会社が7月31日に発表した2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)の連結決算(IFRS会計基準)は、売上収益が前年同期比415.5%増(約5.2倍)の1兆7,671億円、営業利益が1兆2,700億円(前年同期は449億円)となりました。最終利益にあたる親会社の所有者に帰属する四半期利益は8,422億円(前年同期は183億円)となり、大幅な増収増益となりました。

 業績を押し上げた主な要因は、世界的な生成AI(人工知能)向けデータセンター需要の急拡大です。AIサーバーの増設にはGPUだけでなく大量の高速ストレージが必要となるため、大容量NANDフラッシュメモリーの平均販売単価が上昇したほか、記憶容量ベースの出荷量も伸びました。用途別ではデータセンター向け等を含む「SSD&ストレージ」の売上収益が1兆1,747億円(前年同期は2,174億円)へと拡大し、1米ドル=160円前後の円安推移も収益押し上げに寄与しました。

 これまでAI需要の恩恵はGPUや帯域幅の広いHBM(高帯域幅メモリー)に集中して語られがちでしたが、今回の結果はAIインフラ投資の波がストレージやNAND市場にも広がっていることを示す内容となりました。

 会社側は続く第2四半期(2026年7〜9月)についても旺盛なデータセンター需要が持続すると見込んでおり、第2四半期(7〜9月)単体の売上収益で2兆3,900億円(前四半期比35.2%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益で1兆2,700億円(同50.8%増)とさらなる拡大を予想しています(中間期累計の売上収益予想は4兆1,571億円)。

 今後は、AIデータセンター投資の持続力に加え、SSD向けを含めたメモリー価格の強含み推移、ならびに投資拡大に伴う半導体製造・検査装置メーカーなどサプライチェーン全体への波及効果が注視されます。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)