Apple、一部AI機能のアクセス拡大を今後有料に Gemini連携、日本語Siri AIは10月

2026年09月16日 16:49

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米Appleのロゴ。同社は次世代「Apple Intelligence」の提供を開始し、日本語版「Siri AI」を10月からベータ提供する。サーバー側モデルに依存する一部AI機能については、今後、有料でアクセスを拡大する予定としている

今回のニュースのポイント

Appleは9月14日、次世代「Apple Intelligence」の提供開始を発表しました。新たな「Siri AI」は10月から日本語など複数言語でベータ提供されます。基盤となる次世代Apple Foundation Modelは、Googleおよび同社のGeminiモデルとの連携によって独自に構築され、端末上とPrivate Cloud Compute上の双方で処理されます。また、Siri AIやImage Playgroundなどサーバー側モデルに依存する一部機能には1日の使用回数制限が適用され、Appleはそれらへのアクセスを今後、有料で拡大する予定であることを明らかにしました。具体的な料金や提供時期などは今回公表されていません。

本文
 米Appleは2026年9月14日、次世代のパーソナルインテリジェンスシステム「Apple Intelligence」をiOS 27、iPadOS 27、macOS 27、watchOS 27、visionOS 27向けに提供開始したと発表しました。新たな機能の導入に加え、次世代基盤モデルにおけるGoogleとの連携、日本語版Siri AIの提供スケジュール、ならびにクラウド側AI機能における将来の有料利用枠に関する方針が示されました。

 UIの中核となる新しい「Siri AI」は、現在先行して提供されている英語に続き、10月から日本語、フランス語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語でもベータ版としての提供が開始されます。Siri AIはユーザー個人の文脈や画面上の表示情報を理解したうえで、複数のアプリをまたいだアクションを実行する機能を備えます。

 これらの機能を支える最新の「Apple Foundation Model(AFM)」についてAppleは、Googleおよび同社のGeminiモデルとの連携によって独自に構築したと説明しています。実際の処理にあたっては、オンデバイス(端末上)での実行と、高いプライバシー保護を備えたクラウド基盤「Private Cloud Compute」上での実行を組み合わせて行われます。今回の取り組みは基盤モデル層における技術連携であり、GeminiそのものがSiriとして提供されるものではありません。

 今回の発表で事業面として注目されるのが、クラウド上の計算資源を利用する一部AI機能の料金枠組みです。Appleによると、Siri AI、インテリジェントな写真編集ツール、Image Playground、ショートカット機能で用いられる「AFM 3 Cloud」モデルなど、サーバー側モデルに依存する一部の機能には1日あたりの使用回数制限が適用されます。制限の上限値は一律ではなく、機能、リクエストの複雑さ、システム負荷、システムポリシーによって変動します。同社はこれらの対象機能に対するアクセスについて「今後、有料で拡大する予定」と明示しました。ただし、Appleが今回有料でのアクセス拡大を明記したのは、サーバー側モデルに依存する一部機能です。具体的な料金、提供開始時期、課金体系、1日の使用回数制限の具体値は公表されていません。

 標準アプリへのAI統合も進められています。ブラウザのSafariでは、ユーザーの指示に基づくウェブページの継続的なモニタリングや、カスタム機能拡張の生成が可能になります。「通知を受け取る」機能では、ユーザーが指示したウェブページの変化(商品の再入荷や値下がりなど)を検出して通知するほか、「機能拡張を説明」機能により自然言語による指示からカスタム拡張機能を生成します。

 このほか写真アプリでは、撮影後に構図を修正する「空間リフレーム」や、画像の足りない部分を補う「拡張」ツールが追加されたほか、生成モデルを活用した画像作成ツール「Image Playground」や、文章説明から自動で手順を組む「ショートカット」など、単一の対話型AIにとどまらずOSおよび標準アプリ全体へAI機能が組み込まれています。

 今回の発表は、次世代Apple Foundation ModelにおけるGoogle・Geminiとの連携や、日本語版Siri AIの10月ベータ提供という展開を示しただけでなく、クラウド側の高度なAI機能に対して将来的にアクセス拡大の有料化を組み合わせる料金体系の一部を示した点に特徴があります。今後は10月の日本語版Siri AIのベータ提供開始とともに、有料アクセスの料金設定や、1日の使用回数制限の具体値など、利用条件がどのように提示されるかが注視されます。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)