今回のニュースのポイント
NTNが発表した2027年3月期第1四半期(2026年4~6月)連結決算は、売上高が前年同期比6.7%増の2,122億7,900万円、営業利益が同19.2%増の83億1,900万円となりました。売価転嫁やコスト削減、為替効果が利益を押し上げた一方、自動車OEM向け需要は地域によって弱さが残り、通期業績予想は据え置いています。
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NTNが4日発表した2027年3月期第1四半期(2026年4~6月)の連結決算(日本基準)は、売上高が前年同期比6.7%増の2,122億7,900万円、営業利益が同19.2%増の83億1,900万円、経常利益が同57.5%増の63億5,000万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同61.9%増の19億2,800万円となりました。増収増益となり、売上高営業利益率も前年同期の3.5%から3.9%へと着実に改善しました。
業績改善の主因となったのは、販売価格の適正化(売価転嫁)や変動費・固定費の削減です。事業形態別にみると、軸受他事業はアフターマーケット向けの需要回復や為替効果も追い風となり、売上高が前年同期比8.4%増の899億8,400万円、営業利益は同31.6%増の29億7,900万円へと伸びました。主力のCVJ(等速ジョイント)アクスル事業では、自動車OEM向け需要に低調さが残ったものの、変動費削減や為替メリットにより、売上高が同5.4%増の1,222億9,400万円、営業利益は同13.3%増の53億3,900万円を確保しました。
地域別の業績では明暗が分かれました。日本では販売増や為替効果が寄与し、セグメント利益が41億6,800万円(前年同期比約8.7倍)と大幅に回復しました。アジア他地域も変動費削減や為替効果により同13.2%増の43億4,300万円と順調に推移しました。一方で、米州は自動車OEMや産業機械向けの販売規模減が響き、セグメント利益が同68.1%減の5億1,900万円に縮小しました。欧州においても各種コスト削減を進めたものの販売減を補いきれず、3億5,200万円のセグメント損失(前年同期は3億2,700万円の赤字)と赤字が継続しました。
財務体質の改善も進んでいます。2026年6月末時点の総資産は前期末比1.3%減の8,669億9,000万円となった一方、短期借入金や長期借入金の返済を進めたことで負債合計は約152億円減少し、自己資本比率は34.6%(前期末は33.8%)へ上昇しました。営業活動によるキャッシュ・フローも売上債権の回収等により前年同期比42.2%増の264億5,700万円のプラスと順調なキャッシュ創出力を示しています。
2027年3月期の通期連結業績予想については、従来の計画を変更していません。通期の売上高は8,100億円(前期比2.0%増)、営業利益は330億円(同6.3%増)、経常利益は210億円(同10.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は150億円(同16.5%増)を見込んでいます。年間配当予想についても13円(中間6.5円、期末6.5円)で据え置いています。
今回の決算では、売価転嫁や構造改革によるコスト削減が奏功し、収益性が順調に改善している姿が示されました。一方で、米州や欧州を中心とする自動車メーカー向け(OEM)需要の低迷が課題として残っています。同社は中期経営計画「DRIVE NTN100 Final」のもとで生産再編などの事業構造変革を進めており、今後は主要市場における自動車需要の持ち直しと改革効果のさらなる発現が、通期業績目標の達成に向けた焦点となりそうです。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













