今回のニュースのポイント
オリックスが6日発表した2027年3月期第1四半期(2026年4~6月)連結決算は、持分法適用会社を通じて取り込んだ東芝・キオクシア関連利益が大きく寄与し、当社株主に帰属する四半期純利益が前年同期比161.8%増(約2.6倍)の2,808億3,200万円と大幅な増益となりました。キオクシア関連などの投資利益が全体を大きく押し上げた一方、営業収益や営業利益も前年同期を上回りました。あわせて通期の業績予想を修正したほか、評価損益の影響を除外する新たな配当方針への変更を発表しました。
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オリックスが6日発表した2027年3月期第1四半期(2026年4~6月)連結決算は、営業収益が前年同期比17.4%増の8,766億2,800万円、営業利益が同11.7%増の1,339億1,900万円、継続事業からの税引前四半期純利益が同178.8%増の4,061億5,000万円、当社株主に帰属する四半期純利益が同161.8%増の2,808億3,200万円となりました。
純利益が前年同期比約2.6倍へ急拡大した主因は、投資関連利益の大幅な増加です。持分法適用会社であるTB投資事業有限責任組合を通じて東芝によるキオクシアホールディングス株式の売却益および評価益を取り込んだことで、全社の持分法投資損益は前年同期比970%増の2,079億1,800万円へと急増しました。さらに子会社「杉孝」の株式譲渡益計上なども利益を押し上げました。一方で、生命保険料収入・運用益やサービス収入、オペレーティング・リース収益などが増加し、営業収益と営業利益はいずれも前年同期を上回りました。
新セグメント別では、キオクシア関連利益や杉孝売却益が寄与した「APAC」がセグメント利益2,898億1,100万円(前年同期比455%増)と大きく伸長したほか、PE投資の評価益が出た「欧米」も同630億円(同495%増)へと拡大しました。「保険」も生命保険料収入等の増加により同279億6,000万円(同16%増)と着実に伸びた一方、「インフラ」は前年同期の資産売却益の反動等により同433億1,700万円(同37%減)となりました。
業績動向を踏まえ、同社は2027年3月期の連結業績予想を修正しました。第2四半期累計の当社株主に帰属する純利益は、キオクシア関連利益の計上などにより8,400億円(前年同期比209.9%増)、通期純利益は5,300億円(前期比18.5%増)を見込んでいます。なお、通期のキオクシア関連損益は株価変動などにより合理的な見積もりが困難としており、同社は通期の調整後当期純利益を公表していません。
あわせて、キオクシア株式の評価損益は株価変動が大きく現金の回収を伴わないことから配当方針を変更しました。今後は当該評価損益等を除いた「調整後当期純利益」を基準とし、調整後EPSに39%を乗じた額または年間156円10銭のいずれか高い方を配当額とする方針としました。これにより第2四半期末の配当予想を107.27円、年間配当予想を187.36円(前年実績156.10円)と発表しましたが、今後の自社株買い等による自己株式数の変動により金額が変わる可能性があります。
投資利益の膨らみが利益を大きく押し上げる構造となる中、今後はキオクシア関連損益の動向や、新配当方針に基づく還元策の進捗が注目されます。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













