参天製薬、第1四半期は増収増益 利益2桁増で通期予想は据え置き

2026年08月06日 19:49

今回のニュースのポイント

参天製薬が6日発表した2027年3月期第1四半期(2026年4~6月)連結決算(IFRS)は、日本市場が薬価改定などの影響で苦戦したものの、中国やアジア、EMEA(欧州・中東・アフリカ)などの海外市場が力強く伸長し、売上収益が前年同期比0.3%増の689億5,700万円、コア営業利益が同9.3%増の106億5,000万円となりました。売上総利益の拡大により、コア営業利益、営業利益、親会社所有者帰属四半期利益はいずれも増益となりました。通期の連結業績予想および年間配当予想(42円)は従来計画を据え置いています。

本文
 参天製薬が6日発表した2027年3月期第1四半期(2026年4~6月)連結決算(IFRS)は、売上収益が前年同期比0.3%増の689億5,700万円、コア営業利益が同9.3%増の106億5,000万円、営業利益が同7.2%増の81億1,600万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が同22.4%増の71億9,400万円となり、増収増益を達成しました。

 地域別動向では、海外市場の成長が国内の落ち込みをカバーする構図となりました。主力の日本事業は、新製品の「リジュセアミニ」や「アップニークミニ」などの拡販に取り組んだものの、薬価改定や一部主力品における市場拡大再算定、後発医薬品の影響等により、売上収益が前年同期比19.3%減の296億円にとどまりました。

 一方、海外事業は軒並み好調に推移しました。中国事業は主力抗菌点眼剤「クラビット」の販売増などにより売上収益75億円(前年同期比19.5%増)を記録。中国を除くアジア事業も緑内障・ドライアイ製品やVEGF阻害剤の伸長により売上収益95億円(同39.4%増)と大きく拡大しました。またEMEA事業も、緑内障・ドライアイ製品や近視進行抑制剤「Ryjunea(ライジュネア)」の拡大が寄与し、売上収益219億円(同17.7%増)と成長を支えました。

 損益面では、売上総利益が前年同期比7.7%増の400億円に拡大したことで、販売費及び一般管理費の増加(同9.9%増の233億円)を吸収し、コア営業利益は同9.3%増となりました。また、法人所得税費用の減少(前年同期の15億8,700万円から11億3,500万円へ減少)等も追い風となり、親会社所有者帰属四半期利益は同22.4%増と2桁の伸びを示しました。

 通期の連結業績予想および配当予想につきましては、従来計画を変更せず据え置きました。通期計画は売上収益3,110億円(前期比6.6%増)、コア営業利益590億円(同7.0%増)、営業利益495億円(同3.6%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益400億円(同7.0%増)を見込んでおり、年間配当予想も42円(中間21円、期末21円)を維持しています。

 今後は、薬価改定等の影響を受ける国内市場での新製品定着と収益性維持に加え、中国・アジア・EMEAにおけるグローバル製品の販売拡大ペースが通期目標達成に向けた焦点となります。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)