ロート製薬、第1四半期は2桁増収・営業増益 通期業績予想を上方修正

2026年08月06日 19:32

今回のニュースのポイント

ロート製薬が6日発表した2027年3月期第1四半期(2026年4~6月)連結決算は、国内外でスキンケアやアイケア商品の販売が伸び、売上高が前年同期比11.8%増の916億2,400万円、営業利益が同16.8%増の136億6,300万円とともに2桁の成長となりました。一方、前年同期に計上した一過性の受取配当金の反動減から、経常利益および親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期を下回りました。あわせて、アジアや日本などの進捗が想定を上回ったことや為替前提の見直しを踏まえ、通期の連結業績予想を上方修正しました。

本文
 ロート製薬が6日発表した2027年3月期第1四半期(2026年4~6月)連結決算は、売上高が前年同期比11.8%増の916億2,400万円、営業利益が同16.8%増の136億6,300万円、経常利益が同10.1%減の144億9,100万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同9.5%減の106億5,000万円となりました。

 日本事業は売上高(外部顧客向け)が前年同期比5.2%増の428億6,400万円、セグメント利益が同8.8%増の68億6,700万円となりました。「肌ラボ」や若者向け目薬、「ロートV5」、「オバジ」などの主要商品が伸びたほか、広告費や研究開発費の一部の執行が次期以降へずれ込んだことも利益を押し上げました。

 海外事業も幅広い地域で好調に推移しました。アジア事業はベトナム、マレーシア、ミャンマーの東南アジア地域やユーヤンサン・インターナショナル社、中国が堅調に推移し、売上高356億4,000万円(前年同期比19.7%増)、セグメント利益56億7,600万円(同18.8%増)を確保しました。ヨーロッパ事業もポーランドの「Hadalabo Tokyo」や英国での生産正常化が寄与し、売上高66億8,400万円(同19.9%増)、セグメント利益6億6,400万円(同392.7%増)と大幅な増益を達成しました。アメリカ事業もブラジルの「肌ラボ」などが牽引し、売上高54億6,500万円(同8.3%増)、セグメント利益2億2,600万円(同22.6%増)と着実に伸びています。

 利益面では、本業の儲けを示す営業利益が販売増加に伴い前年同期比で約17%増加しました。一方で、前年同期に営業外収益として約41億円(41億600万円)の一過性受取配当金を計上していた反動から、経常利益および親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期を下回る結果となりました。

 業績の堅調な推移を受け、同社は2027年3月期の通期連結業績予想を上方修正しました。売上高を従来予想の3,695億円から3,723億円(前期比8.3%増)、営業利益を438億円から450億円(同9.4%増)、経常利益を461億円から474億円(同1.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益を345億円から352億円(同2.8%増)へそれぞれ引き上げました。アジア、日本、欧州の各地域が想定を上回って推移したことに加え、想定為替レート(1ドル=155円→158円、1中国元=22円→23円)を見直したことが要因です。なお、年間配当予想については50円(中間25円、期末25円)を維持しています。

 今後は、通期予想上方修正の原動力となった国内外でのスキンケア・アイケア需要の継続性に加え、次期以降へずれ込んだ広告費等の執行ペースが下期の利益率に与える影響が焦点となります。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)