カネカ、第1四半期は営業利益83%増 全事業で増収増益

2026年08月13日 16:30

今回のニュースのポイント

カネカが13日発表した2027年3月期第1四半期連結決算は、売上高が前年同期比12.3%増の2230億2500万円、営業利益が83.1%増の149億4400万円となり、大幅な増収増益を達成しました。原材料価格の上昇に対し安定供給を維持しながら機動的に価格改定を進めたほか、医療機器やサプリメントなどの販売拡大が寄与し、全4事業ユニットで増収増益となりました。通期業績予想は従来予想を据え置いたものの、第1四半期時点の営業利益進捗率は約41.5%に達しています。同社は今後の事業環境の動向を見極め、業績見通しの確度が高まった段階で速やかに予想を修正・公表する方針です。

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 カネカが13日発表した2027年3月期第1四半期連結決算(2026年4月1日〜6月30日)は、売上高が前年同期比12.3%増の2230億2500万円、営業利益が83.1%増の149億4400万円となりました。経常利益は127.7%増の137億5000万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は109.8%増の89億4100万円でした。売上高の伸ばし幅を大きく上回るペースで利益が拡大し、経常利益と四半期純利益は前年同期比で2倍を超える水準となりました。

 同社によると、中東情勢の緊迫化に伴う石化サプライチェーンの揺動や原材料コストの上昇が続くなか、製品の安定供給と調達力・物流力を発揮し、製品価格への転嫁(価格改定)を機動的かつ適切に実施したことが奏功しました。あわせてヘルスケア領域やサプリメント分野でも販売が拡大し、全事業ユニットで前年同期比増収増益となりました。

 主力のMaterial Solutions Unitは、売上高が前年同期比14.7%増の944億4400万円、営業利益が73.3%増の108億5800万円となりました。VinylsやMOD、MSでの価格改定が奏功したほか、他材料からの置き換えが進んだMSなどで販売が増加しました。Quality of Life Solutions Unitは、売上高が前年同期比11.1%増の538億4900万円、営業利益が34.5%増の70億600万円となりました。大型液晶テレビ向けの光学用フィルムや建築・農水産分野向けフォーム素材の販売が堅調に推移しました。

 Health Care Solutions Unitは、売上高が前年同期比20.5%増の220億2600万円、営業利益が11.3%増の34億8600万円となりました。血液浄化器やカテーテルの海外向け拡販が進んだほか、取得した事業(EndoStream社やゼオンメディカル社事業)も業績に貢献し始めました。Nutrition Solutions Unitは、売上高が前年同期比6.3%増の524億3400万円、営業利益が25.5%増の33億6300万円となりました。米国やアジアを中心に還元型コエンザイムQ10の販売が大幅に増加したほか、高付加価値製品へのシフトと価格改定を進めた食品分野も収益性が向上しました。

 通期の連結業績予想について同社は、従来の予想を据え置きました。売上高8200億円(前期比1.0%増)、営業利益360億円(前期比9.4%増)、経常利益320億円(前期比10.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益315億円(前期比1.7%増)を見込んでいます。第1四半期営業利益(149億4400万円)の通期予想(360億円)に対する進捗率は約41.5%となります。

 第2四半期以降について同社は「極めてボラティリティの高い状況」と想定しており、一部で原価上昇が続く見通しであることから引き続き適切なスプレッドの確保に努めるとしています。その上で、今期の業績見通しの確度が高まった段階で速やかに予想を修正し、公表するとしています。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)