アシックス、中間期営業利益48.5%増で過去最高 通期売上高を初の1兆円へ上方修正

2026年08月14日 16:15

今回のニュースのポイント

アシックスが14日発表した2026年12月期中間連結決算は、売上高が前年同期比32.7%増の5344億8300万円、営業利益が同48.5%増の1204億8600万円、経常利益が同48.3%増の1165億9800万円、親会社株主に帰属する中間純利益が同53.3%増の821億7100万円となりました。 売上高は中間期として初めて5000億円を突破し、営業利益とともに過去最高を更新。全カテゴリー・全地域で増収増益を達成したほか、主力のランニングに加えスポーツスタイルの利益が2倍超へ急伸しました。上期業績と強力な市場モメンタムを踏まえ、2026年12月期通期の連結売上高予想を従来の9500億円から1兆500億円へ引き上げ、初の1兆円突破を見込んでいます。年間配当予想も従来の38円から44円へ増配(前期実績28円)する計画です。

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 アシックスが14日に発表した2026年12月期中間(2026年1~6月)連結決算は、売上高が前年同期比32.7%増の5344億8300万円、営業利益が同48.5%増の1204億8600万円、経常利益が同48.3%増の1165億9800万円、親会社株主に帰属する中間純利益が同53.3%増の821億7100万円となりました。売上高は中間期として初めて5000億円の大台を超え、営業利益とともに中間期としての過去最高額を大きく更新しました。営業利益率は前年同期の20.1%から22.5%へ2.4ポイント上昇しています。なお、為替影響を除いたベースでも売上高は同22.0%増、営業利益は同37.7%増となり、大幅な増収増益となりました。

 カテゴリー別動向では、すべてのカテゴリーにおいて増収増益を計上しました。主力を担う「パフォーマンスランニング」は、売上高が前年同期比19.3%増の2206億5200万円、カテゴリー利益が同24.8%増の580億8200万円となりました。欧州、オセアニア、東南・南アジア地域を中心に順調に推移したほか、「BOUNCE」シリーズや6月発売の「GEL-KAYANO 33」などの新商品展開が寄与しています。また、「コアパフォーマンススポーツ」は売上高が同24.9%増の551億1100万円、カテゴリー利益が同40.2%増の131億900万円、「アパレル」も売上高が同28.1%増の256億2900万円、カテゴリー利益が同40.2%増の42億9800万円と拡大しました。

 今回の決算で特に高い伸びを示したのが「スポーツスタイル」です。北米や欧州をはじめとする全地域で需要が急速に高まり、売上高は前年同期比83.0%増の1231億8600万円、カテゴリー利益は同103.0%増の419億2300万円と利益が2倍超へと急伸しました。カテゴリー利益率は前年同期の30.7%から34.0%へと3.3ポイント上昇しています。主力商品に加え、「GEL-CUMULUS 16」や「GEL-NYC 2.0」など新商品の販売も伸びました。為替影響を除いたベースでも売上高は65.6%増、カテゴリー利益は86.4%増を記録しています。

 ラグジュアリーライフスタイルブランドとして展開する「オニツカタイガー」も引き続き高成長を維持しています。日本市場でのインバウンド需要取り込みに加え、全地域で2桁増収を記録したことで、売上高は前年同期比35.9%増の895億3300万円、カテゴリー利益は同38.3%増の355億7800万円となりました。カテゴリー利益率は39.7%と高水準を維持しています。同社は2027年1月1日付でオニツカタイガー事業を分社化し、新設する「OT GROUP」へ事業承継することを決定しています。7月には世界最大のグローバルフラッグシップストア「Onitsuka Tiger 新宿」を開業したほか、2027年には米国市場への再進出を予定するなど、独立性を高めた迅速な意思決定のもとで世界的なポジション確立を目指す方針です。

 地域別業績でも、日本、北米、欧州、中華圏、オセアニア、東南・南アジア、その他の全7地域で増収増益を達成しました。特に規模拡大が目立った欧州地域は、スポーツスタイル(100.3%増)やオニツカタイガー(66.5%増)の大幅伸長により、地域売上高が前年同期比46.4%増の1666億円、セグメント利益が同63.1%増の346億9300万円へと伸長しました。北米地域も売上高が同28.1%増の946億9600万円、セグメント利益が同86.0%増の190億7900万円へと増加しています。日本地域は売上高が同6.9%増の1060億9400万円、セグメント利益が同32.2%増の285億9500万円となりました。

 上期の好調な業績推移と市場モメンタムを受け、同社は2026年12月期通期の連結業績予想の上方修正を発表しました。売上高は従来予想の9500億円から前期比29.5%増となる1兆500億円へと引き上げ、アシックスとして初となる売上高1兆円の大台突破を見込んでいます。営業利益は従来予想の1710億円から同36.8%増の1950億円へ、親会社株主に帰属する当期純利益は従来予想の1100億円から同21.6%増の1200億円へとそれぞれ上方修正しました。通期の営業利益率見通しも従来の18.0%から18.6%へ0.6ポイント引き上げています。

 業績予想の上方修正に伴い、株主還元も強化します。中間配当金を従来予想比2円増配の20円に決定したほか、期末配当予想も従来予想から4円増配となる24円へ引き上げました。これにより年間配当予想は従来の38円から44円へと6円上方修正され、前期実績の年間28円から16円の大幅増配となる見通しです。

 主力ランニングの堅調な推移に加え、スポーツスタイルの急成長やオニツカタイガーの拡大により、全カテゴリー・全地域で増収増益を達成して中間期過去最高益を更新したアシックス。通期売上高1兆円の大台突破を見込むなか、今後はスポーツスタイルの動向や、分社化を迎えるオニツカタイガーのグローバル展開と米国再進出に向けた施策の進捗が注視されます。(編集担当:エコノミックニュース編集部)