6月の建設工事出来高5兆444億円、5.8%増 民間土木は14.1%伸長

2026年08月17日 15:57

画・建設業の人材確保・育成支援のため助成金など、国が予算概要を取りまとめ。

建設工事が進む都市部。2026年6月の建設工事出来高は前年同月比5.8%増の5兆444億円となった(画像はイメージ)

今回のニュースのポイント

国土交通省が17日に公表した2026年6月分の建設総合統計によると、国内の建設工事出来高は5兆444億円となり、前年同月比5.8%増加しました。民間は3兆2582億円で7.9%増、公共は1兆7862億円で2.2%増となり、ともに前年同月を上回りました。なかでも民間土木は14.1%増と2桁の伸びを示しており、6月の建設活動では民間部門の伸びが目立っています。

■ 6月の建設工事出来高、5.8%増の5兆444億円

 国土交通省は17日、国内の建設活動の動向を示す「建設総合統計」の2026年6月分を公表しました。同月における国内の建設工事出来高の総計は、前年同月比5.8%増の5兆444億円となりました。

 発注者別にみると、民間部門の出来高総計は前年同月比7.9%増の3兆2582億円となった一方、公共部門の出来高総計は同2.2%増の1兆7862億円でした。民間、公共とも前年同月を上回りましたが、伸び率では民間部門が公共部門を上回りました。

■ 民間土木14.1%増、住宅・非住宅もプラス

 全体の6割強を占める民間部門の出来高(3兆2582億円)の内訳をみると、建築分野が前年同月比5.8%増の2兆4059億円、土木分野が同14.1%増の8523億円となりました。

 民間建築の内訳は以下の通りです。

・居住用:1兆4187億円(前年同月比6.9%増)

・非居住用:9872億円(前年同月比4.3%増)

 6月の実績では、民間土木が14.1%増と2桁の伸びを示しました。さらに建築分野においても、居住用・非居住用の両方が前年比でプラスとなっており、民間部門の主要項目がそろって前年同月を上回りました。

■ 公共も2.2%増、建築・土木とも前年上回る

 公共部門の出来高総計は、前年同月比2.2%増の1兆7862億円でした。

 分野別の内訳をみると、建築分野が前年同月比4.7%増の5063億円となり、このうち居住用が568億円(12.2%増)、非居住用が4495億円(3.8%増)を占めました。また、公共部門で大きなウェイトを占める土木分野は、同1.2%増の1兆2799億円でした。

 伸び率の規模には差異があるものの、公共部門でも建築・土木ともに前年同月を上回りました。

■ 「着工額」ではなく工事の進捗を示す出来高

 なお、この「建設総合統計」は、建築着工統計調査や建設工事受注動態統計調査で得られた工事費用を基礎データとし、実際の工事の進捗に合わせて月ごとの出来高へ割り振って推計した加工統計です。そのため、公表された5兆444億円という数値は、6月に新たに契約・着工された金額を示すものではなく、その月に実施された工事の出来高に相当します。

 また、集計されている出来高の金額は「名目値」で表示されています。
 
 6月は民間、公共とも建設工事出来高が前年同月を上回り、全体では5.8%増となりました。なかでも民間土木は14.1%増と2桁の伸びを示しました。今後も建設活動の動向をみるうえで、民間・公共それぞれの出来高推移が注目されます。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)