7月の交通事故死者18.9%増、事故件数は減少 夏の運転に改めて注意

2026年08月19日 18:06

交通事故

2026年7月の交通事故件数と死者数の前年同月比。事故件数が減少する一方、死者数は18.9%増加した(警察庁資料をもとに作成)

今回のニュースのポイント

警察庁の「交通事故統計月報(令和8年7月末)」によると、2026年7月の全国の交通事故死者数は220人となり、前年同月から35人、18.9%増加しました。一方、交通事故件数は前年同月比3.3%減の2万4055件、負傷者数も3.6%減の2万8293人でした。事故件数が減少する一方で死亡事故件数は19.9%増えており、事故の発生件数だけでは捉えられない状況がみられます。1~7月累計でも死者数は前年同期比2.7%増の1382人となっており、夏の行楽や帰省など車や二輪車を利用する機会が多い時期だけに、改めて安全運転が求められます。

■ 7月の死者220人、18.9%増

 警察庁がまとめた2026年7月の交通事故発生状況によると、7月単月の交通事故件数(速報値)は前年同月比827件減(3.3%減)の2万4055件、負傷者数(速報値)も1056人減(3.6%減)の2万8293人となりました。

 一方で、死亡事故件数(確定値)は前年同月比36件増(19.9%増)の217件となり、死者数(確定値)は35人増(18.9%増)の220人に上りました。

 発生した交通事故の総数や負傷者数自体は前年を下回ったものの、死亡事故件数と死者数は約2割増加する形となりました。7月単月の死者数は1日平均で7.1人に達しており、前年同月の185人から大きく増加しています。

■ 1~7月では1382人、65歳未満が10.1%増

 1月から7月までの累計をみると、交通事故件数(速報値)は前年同期比0.1%増の16万1376件、負傷者数(速報値)は同0.1%増の18万9851件と前年並みで推移しています。これに対し、死亡事故件数(確定値)は同2.7%増の1355件、死者数(確定値)は同2.7%増(36人増)の1382人となりました。

 死者数を年齢層別にみると、65歳未満と65歳以上で異なる動きがみられます。65歳以上の高齢者の死者数は740人と全体の53.5%を占めているものの、前年同期比では23人減(3.0%減)と減少しました。

 一方で、65歳未満の死者数は642人と、前年同期から59人増えて10.1%の増加となりました。年齢別では、20~24歳が81人(前年同期54人、50.0%増)、30~34歳が39人(同25人、56.0%増)、75~79歳が180人(同152人、18.4%増)などで増加が確認されています。

■ 自動二輪車の死者16.9%増、夏の移動時は注意

 1~7月累計の死者数を状態別にみると、自動車乗車中が503人(前年同期比5.9%増)、自動二輪車乗車中が201人(同16.9%増)、一般原付乗車中が64人(同15.8%減)、自転車乗用中が155人(同3.1%減)、歩行中が456人(同1.3%減)でした。

 特に自動二輪車乗車中の死者数の増加が目立っており、このうち65歳未満の死者数は179人と前年同期(147人)から21.8%増加しています。

 7月は交通事故件数や負傷者数が前年同月を下回る一方、死亡事故件数や死者数は前年を大きく上回りました。夏休みや行楽、帰省などで長距離を運転する機会も多い時期だけに、速度の管理やこまめな休憩など、基本的な安全運転の徹底が大切です。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)