食品値上げ、9月は今年最多4923品目 10月も3033品目、年間2万品目超へ

2026年09月01日 13:47

245 帝国データバンク_e

帝国データバンク。同社の調査によると、2026年9月の飲食料品値上げは今年最多の4923品目となった。

今回のニュースのポイント

9月1日を迎え、今月値上げされる飲食料品は2026年で単月最多となる4923品目に達しました。帝国データバンクが主要食品メーカー195社を対象に8月末時点で集計したデータによると、9月の値上げは前年同月(1467品目)から約3倍に急増し、単月で4000品目を超えたのは2025年4月(4225品目)以来1年5カ月ぶりとなります。さらに10月もすでに3033品目の値上げが判明しており、2026年は11月までの判明分で1万9083品目に到達。帝国データバンクは、年間で2年連続の2万品目超えが確実で、前年の2万609品目を上回ると分析しています。

本文
 9月1日を迎え、家庭用を中心とした飲食料品の値上げが今年最大規模で実施されます。帝国データバンクが8月31日時点でまとめた「『食品主要195社』価格改定動向調査」によると、9月に値上げされる飲食料品は4923品目に上り、2026年の単月としては最も多くなりました。

 9月の値上げ品目数は前年同月(1467品目)から約3倍に大幅増加しており、単月で4000品目を超えたのは2025年4月(4225品目)以来、1年5カ月ぶりです。本格的な値上げラッシュとなった2022年以降の単月値上げ品目数としては、2022年10月(7864品目)、2023年2月(5639品目)、同年4月(5404品目)に次ぐ過去4番目の高水準となります。

 9月に値上げされる4923品目を食品分野別に見ると、最も多いのはマヨネーズやドレッシング類、しょうゆ、つゆ製品、食酢類など幅広いジャンルが対象となった「調味料」で1959品目でした。次いで冷凍食品やチルド食品、すり身製品などが中心の「加工食品」が1848品目となり、この二つの分野だけで3807品目と全体の約8割を占めています。加工食品単独で1000品目を超えるのは3カ月連続で、2023年2〜4月以来約3年半ぶりです。このほか「酒類・飲料」が466品目、「乳製品」が278品目、「菓子」が272品目、「パン」が100品目となっています。

 9月の値上げ1回あたりの平均値上げ率は月平均11%です。本調査の品目数や値上げは各社発表に基づいており、値上げ率は発表時における最大値を採用しています。価格据え置きのまま内容量を減らす「実質値上げ」も含まれます。また、年内に同一商品が複数回値上げされた場合は、それぞれ別品目としてカウントされています。

 値上げ要因には一部重複があり、「原材料高」の影響を受けた値上げが90.7%で最も高いものの、3月以降は低下傾向にあります。他方、「物流費」が65.7%、「エネルギー」が65.1%、「包装・資材」が63.1%、「人件費」が51.3%、「円安」が7.5%となりました。また今回は「中東情勢」を要因に挙げた値上げが27.8%を占めました。帝国データバンクは、中東情勢の悪化による原油・ナフサ高に伴い、インクや食品フィルム、トレー類といった石油由来資材の価格が上昇したことに加え、人件費や物流費、円安などの影響が値上げ品目数を大幅に押し上げたと分析しています。

 値上げの動きは9月で収束せず、10月もすでに3033品目の値上げが判明しており、2カ月連続で3000品目を超える見通しです。2カ月連続で3000品目を超えるのは2023年6〜7月以来約3年ぶり、単月2000品目超は7月から10月まで4カ月連続となる見込みです。

 2026年年間の累計値上げ品目数は、1〜11月までの判明分で1万9083品目に達しました。1〜11月までの判明分を分野別に見ると、冷凍食品やパック米飯などの「加工食品」が6775品目で最多(前年実績比約4割増)となり、「調味料」が5494品目、「酒類・飲料」が3283品目、「菓子」が1336品目、「パン」が1178品目、「原材料」が624品目、「乳製品」が393品目となっています。年間の判明分における平均値上げ率は13%です。

 帝国データバンクは、2026年の年間値上げ品目数について2万品目への到達が確実で、前年の2万609品目を上回ると見込んでいます。原材料費や物流費、人件費、為替動向などのコスト環境は依然として厳しく、飲食料品価格は2026年後半にかけても断続的な値上げが継続するとみられます。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)