Meta、企業向けAIを新たな事業の柱に 「Enterprise Platform」立ち上げ

2026年09月29日 13:02

メタイメージ

個人向けAIから企業向けAIへと活用領域が広がるイメージ。Metaは企業向けAIの新事業「Meta Enterprise Platform」を立ち上げ、高度なモデルやAIエージェントなどの技術を企業・開発者向けに展開する(画像はイメージ)

今回のニュースのポイント

Metaは9月28日、企業向けAI事業を担う「Meta Enterprise Platform」を立ち上げると発表しました。マーク・ザッカーバーグCEOは同プラットフォームをMetaの「次の主要な事業の柱(next major pillar of our business)」と位置付けています。初期段階では、Muse agentやMeta Business Agent、Muse API、Muse Codeなどを企業・開発者向けに展開します。新事業トップにはMongoDB前CEOのChirantan “CJ” Desai氏を起用します。

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 米Metaは9月28日、企業向けAIの新事業「Meta Enterprise Platform」を立ち上げると発表しました。これまで消費者向けSNSやデジタル広告を軸に成長してきた同社ですが、マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は本プラットフォームをMetaにおける「次の主要な事業の柱(next major pillar of our business)」と宣言し、法人向けAI分野へ本格参入する姿勢を明確にしました。

 組織体制の強化として、Metaは新事業の責任者(Chief Enterprise Platform Officer)に、データベース企業MongoDBでCEO兼社長を務めたChirantan “CJ” Desai氏を起用します。Desai氏はザッカーバーグCEOの直属となり、新たな事業の柱として立ち上げる体制を整えます。同氏は過去にCloudflareの製品・エンジニアリング部門を率いたほか、ServiceNowでPresident兼COOを務めるなど、エンタープライズ・ソフトウェア分野で豊富な経験を有しています。

 Meta Enterprise Platformでは、高度なモデルやAIエージェント、大規模インフラなど同社の技術基盤を生かし、企業が自社事業で利用できるAI製品・サービスを展開します。初期段階では「Muse agent」や「Meta Business Agent」、「Muse API」、「Muse Code」などを企業・開発者向けに展開します。

 技術的展開の一環として、同社が9月8日に発表した個人向けAIエージェント「Muse」の技術も活用されます。Museは単なる対話型AIにとどまらず、ブラウザを開いてフォームを入力したり、メール送信や旅行予約、利用者に代わる交渉などのタスクを実行できるAIエージェントとして開発されました。専用の「Muse Secure VM」上で動作し、バックグラウンドでのタスク継続や重要な操作時の人間による承認要求などの機能を備えています。

 また、AIエージェントの安全設計として、Metaは外部通信を監視して必要に応じユーザーの許可を求める監視エージェント「Sentinel agent」を配置しているほか、パスワードや決済情報といった機密情報をAIエージェント本体から分離するアーキテクチャを採用しています。決済面ではStripeの「Link」と連携し、ワンタイムカードを用いて実際のカード情報を保持させない仕組みを取り入れており、将来的にはShop Payや1Passwordへの対応も予定されています。

 なお、今回の発表において、Meta Enterprise Platformに関する具体的な売上目標、投資額、法人顧客数、契約件数などは公表されていません。Metaは高度なモデルやAIエージェントなどの技術スタックを企業・開発者向け事業へと広げ、専任の経営トップを配置することで、新たな事業の柱として育成を進めていく構えです。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)