リンテック、半導体関連装置の生産増強へ25億円 製造エリア1.6倍、新棟10月稼働

2026年09月29日 16:48

今回のニュースのポイント

リンテックは9月29日、埼玉県伊奈町の「伊奈テクノロジーセンター」に約25億円を投じて建設した新棟が竣工し、10月から稼働すると発表しました。半導体関連装置の生産能力が現状の上限に近づいていることを受けた増強投資で、既存棟で行っていた装置の設計や顧客要求仕様に応じた評価・検証などのスペースを新棟へ移管し、空いたスペースを製造エリアに充当します。これにより、開発エリアの床面積は従来比約1.5倍、半導体関連装置などの製造エリアの床面積は約1.6倍となります。

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 リンテックは9月29日、埼玉県伊奈町の「伊奈テクノロジーセンター」において、総工費約25億円を投じて建設を進めていた新棟が竣工し、2026年10月から稼働を開始すると発表しました。新棟は地上4階建て、建築面積約1,000平方メートル、延床面積約3,600平方メートルの規模で、2026年9月14日に竣工を完了しています。同社は新棟の稼働に伴い、開発機能の移転と既存スペースの製造転用を行い、半導体関連装置などの生産体制を増強します。

 今回の増強投資の背景には、半導体市場の拡大に伴う関連装置への旺盛な需要があります。リンテックは半導体ウエハーの裏面研削(薄化)工程や切断工程で使用される特殊粘着テープの貼付・剥離装置や、商品パッケージにラベルを自動貼付するラベリングマシンなど、各種装置の開発・製造を手掛けています。同社によると、半導体需要の増加を受けて関連装置が現状の生産能力の上限に近い状態が続いていることに加え、市場変動が激しく短納期での受注が求められていることから、中長期的な安定供給体制の確立と対応力の強化が課題となっていました。

 約25億円を投じた今回の新棟(開発棟)整備では、これまで既存棟で行っていた装置の設計や、顧客要求仕様に応じた評価・検証などのスペースを新棟へと移管します。これにより空いた既存棟のスペースをすべて製造エリアに充当し、半導体関連装置などの製造体制を拡張する計画です。この機能再編により、同拠点における開発エリアの床面積は従来比で約1.5倍に拡張されると同時に、半導体関連装置などの製造エリアの床面積は約1.6倍に拡大します。具体的な生産台数や増加率は公表されていないものの、製造エリアの床面積拡張を通じて装置の生産能力そのものを引き上げる方針です。

 埼玉県伊奈町に位置する伊奈テクノロジーセンターは、半導体関連装置を含む各種装置の開発・製造拠点として重要な役割を担っています。今回の投資は、単なる研究建屋の増築にとどまらず、設計や評価・検証機能を新棟へ移転させることで既存棟のスペースを製造エリアへ直接振り向ける配置転換を伴う生産基盤の強化策となります。

 半導体関連装置の旺盛な需要に対し、リンテックは10月の新棟稼働と既存スペースの製造転用を組み合わせることで生産能力の上限に対応し、開発と製造の両面から供給体制を強化していく構えです。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)