Angola Cables、海底通信網を増強 米国・ブラジル・アフリカ結ぶルートを大容量化

2026年09月30日 09:17

海底ケーブルイメージ

米国・ブラジル・アフリカを結ぶ国際通信ネットワークのイメージ。Angola Cablesは既存の海底ケーブル「MONET」と「SACS」にCienaの光伝送技術を導入し、通信能力を増強する(画像はイメージ)

今回のニュースのポイント

Angola Cablesは、米Cienaの光伝送技術を採用し、海底ケーブルシステム「MONET」と「SACS」の伝送能力を増強します。Cienaの「WaveLogic 6 Extreme(WL6e)」などを導入し、MONETにおいて800Gクライアントインターフェースを展開します。MONET(米フロリダ州―ブラジル)とSACS(ブラジル―アンゴラ)を組み合わせることで、米国・ブラジル・アフリカを結ぶ主要ルート(計1万2,780km)の大容量化を図り、アンゴラ―米国間を往復遅延130ミリ秒で直接接続します。

本文
 グローバル通信事業者のAngola Cablesは、米州とアフリカを結ぶ海底通信ネットワークの伝送能力を増強します。米Cienaの光伝送技術を採用し、米国―ブラジル間の海底ケーブルシステム「MONET」およびブラジル―アンゴラ間の「SACS」において大容量化を推進すると発表しました。MONETにおいては800G(ギガビット/秒)のクライアントインターフェースを導入します。

 今回の取り組みは、新たな海底ケーブルを敷設するものではなく、既存の海底ケーブルインフラにCienaの最新光伝送装置を導入し、既存の光ファイバー資産の伝送能力とパフォーマンスを引き上げるアップグレード投資となります。

 能力増強の対象となるMONETは米フロリダ州とブラジルを結び、SACS(South Atlantic Cable System)はブラジルとアンゴラを結んで南大西洋を横断します。Angola Cablesはこの2系統を組み合わせることで、北米・南米から大西洋を経由してアフリカへと至る国際通信ルートを運用しています。Cienaによると、今回能力を増強する主要な大西洋横断ルートは計1万2,780kmに及び、MONETとSACSを組み合わせることでアンゴラと米国間を往復遅延130ミリ秒(RTD)で直接接続できるとしています。

 設備面においては、Cienaの「WaveLogic 6 Extreme(WL6e)」を搭載した「Waveserver」のほか、「6500 Packet-Optical platform」や「Navigator Network Control Suite」を採用します。既存のケーブル基盤を活用しながら性能を高めることで、新たな海底ケーブル敷設を行わずにネットワーク容量の拡大を進めます。

 Cienaの発表によると、背景にはデータ集約型の人工知能(AI)モデルやクラウドサービスの普及に伴う世界的な帯域需要の急増があります。Angola Cables側も、ハイパースケーラーやクラウド事業者からの需要が加速していると説明しており、ハイパースケール、クラウド、ホールセール、コンテンツ、一般企業などの顧客に向け、大容量通信需要への対応を進めます。

 Angola CablesはMONETとSACSの伝送能力増強を通じ、米国、ブラジル、アフリカを結ぶ国際通信ネットワークの大容量化と柔軟性の向上を進めます。AIやクラウドの普及に伴いデータ通信需要が広がりを見せるなか、既存の海底ケーブル資産を活用した効率的な大容量化を推進する方針です。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)