JBIC、ベトナム送電網整備に2700万ドル 再エネ拡大へ日系銀行と協調融資

2026年09月30日 11:01

送電線イメージ3

送電網のイメージ。JBICはベトナムのVPBankと融資限度額2,700万ドルの個別貸付契約を締結し、ホーチミン市で実施される送電網整備事業への資金供給を支援する(画像はイメージ)

今回のニュースのポイント

国際協力銀行(JBIC)は9月29日、ベトナムの民間銀行大手Vietnam Prosperity Joint Stock Commercial Bank(VPBank)との間で、融資限度額2,700万ドルの個別貸付契約を締結したと発表しました。このうちJBIC融資分は約1,400万ドルで、三井住友銀行および常陽銀行との協調融資により実施されます。資金はVPBankを通じてベトナム国家送電公社に供給され、ホーチミン市で実施される送電網の拡充・改修事業に充てられます。

本文
 国際協力銀行(JBIC)は9月29日、ベトナムの民間銀行大手Vietnam Prosperity Joint Stock Commercial Bank(VPBank)との間で、融資限度額2,700万ドルの個別貸付契約を締結したと発表しました。このうちJBICによる融資額は約1,400万ドルとなります。三井住友銀行および常陽銀行との協調融資形式をとり、JBICは民間金融機関融資分の一部に対して保証も提供します。

 融資資金は、直接の借入人であるVPBankを通じて、最終的にベトナム国家送電公社がホーチミン市で実施する送電網整備事業に必要な資金として供給されます。

 ベトナム政府は2050年のカーボンニュートラル達成を掲げ、2025年4月に改訂した第8次国家電源開発計画において、再生可能エネルギーの導入拡大に必要な送電網の拡充・改修を目指しています。JBICの今回の融資は、こうした送電インフラ整備を金融面から支援する取り組みです。本融資は、JBICの地球環境保全業務(GREEN)の一環として実施されます。

 本案件は単発の融資にとどまらず、二国間のエネルギー協力体制にも位置づけられています。今回の送電網整備は、2025年3月に在ベトナム日本大使館、日本企業、JBICとベトナム商工省との間で合意された日越協力プロジェクト第1弾(15件)の一つとして推進されるものです。

 また、本融資は既存の金融枠組みを活用したものです。JBICは2024年10月、VPBankとの間で再生可能エネルギーおよび送電網整備事業等を対象とした総額1億5,000万ドル(JBIC融資分9,000万ドル)のクレジットライン(融資枠)を設定しており、今回の2,700万ドルの個別貸付契約はそのクレジットラインに基づいて締結されました。

 JBICは公的金融と民間金融の連携による今回の融資を通じ、送電網の整備とベトナム政府のエネルギートランジション政策を金融面から支援します。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)