Avio USA、5億ドル超のロケットモーター工場着工 米バージニア州で1500人超雇用

2026年10月01日 12:23

今回のニュースのポイント

宇宙・防衛推進技術大手の米Avio USAは9月29日、米バージニア州ピッツシルベニア郡ハート(Hurt)のマルチモーダル・パークにおいて、新たな固体ロケットモーター(SRM)製造工場の着工式(groundbreaking)を実施しました。同プロジェクトは5億ドル(約780億円)を超える設備投資であり、86万平方フィート(約8万平方メートル)規模の工場整備を通じて1500人を超える新規雇用の創出を見込みます。防衛、ミサイルシステム、宇宙分野向けの固体ロケットモーター供給能力を米国内で拡張する大型製造業投資が、着工段階に入りました。

本文
 宇宙・防衛推進システムを手掛けるAvio USAは9月29日、米バージニア州ピッツシルベニア郡ハートにおいて、最新の固体ロケットモーター(SRM)製造工場「バージニアSRMファクトリー」の着工式を挙行しました。米下院のジョン・マクガイア議員事務所およびバージニア州政府がそれぞれ公式発表しました。今回の着工式により、計画が具体的な実施段階へ進みました。

 新工場はバージニア州ハートのマルチモーダル・パークに建設され、投資規模は5億ドルを超えます。工場床面積は86万平方フィートに達し、州政府は1500人を超える新規雇用の創出を見込んでいます。新工場では防衛、戦術推進、ミサイルシステム、商業宇宙用途など多岐にわたる分野に向けた固体ロケットモーターを生産する計画です。

 Avio USAのジェームズ・サイリングCEOは、米国の防衛市場へ最新の推進技術を投入し、多様な防衛プログラムや顧客へ製品を供給できる独立系の固体ロケットモーター・サプライヤーを目指す意向を示しています。

 今回の工場着工の背景には、州政府による段階的な政策支援が存在します。バージニア州は2026年2月の誘致発表時、主要雇用・投資(MEI)委員会を通じて最大9770万ドルの特別歳出パッケージを提示し、その後4月にはプロジェクトを支援する州関連法案(HB1531およびSB835)が成立しました。州政府による支援枠の整備と、企業側の大型投資計画を経て、今回の着工に至りました。

 今回の新工場についてAvio側は、米国のミサイル生産拡大や防衛産業基盤の強化を支える投資として位置付けています。Avio USAは新工場を通じて、複数の顧客やプログラムに対応できる独立系サプライヤーとして、米国内の固体ロケットモーター供給能力を拡大する方針です。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)