森永乳業、菌体生産設備を増強 福井工場に20億円、能力3割増へ

2026年10月01日 19:15

今回のニュースのポイント

森永乳業は10月1日、グループ会社の森永北陸乳業・福井工場でビフィズス菌末や乳酸菌末の生産設備を増強すると発表しました。投資予定額は約20億円で、2026年10月着工、2029年1月稼働を予定しています。設備増強により、森永乳業グループ全体の菌体生産能力は既存設備比で約3割増となる年約250トンへ拡大する計画です。同社は国内外の菌体を成長領域に位置付けており、旺盛な需要への対応と安定供給体制の強化を図ります。2027年3月期業績への影響はないとしています。

本文
 森永乳業は10月1日、グループ会社である森永北陸乳業の福井工場において、ビフィズス菌末および乳酸菌末の生産設備を増強する投資を決定したと発表しました。投資予定額は約20億円で、2026年10月に着工し、2029年1月の稼働開始を予定しています。今回の設備増強により、対象品目であるビフィズス菌末と乳酸菌末の生産能力を高め、森永乳業グループ全体における菌体の年間生産能力を、既存設備比で約3割増となる約250トンへと拡大させる計画です。

 今回の投資は、森永乳業が国内外で成長領域と位置付ける菌体事業において、中期経営計画の終了後をも見据えた供給基盤を整える取り組みです。同社は現在推進している「中期経営計画2025-28」において、自社の強みを最大限に生かせる重要領域の一つとして、国内外の「菌体」を成長領域に設定しています。同社によれば、腸内フローラに関する世界的な関心の高さを背景に、菌体事業は直近8年間で約3倍の規模にまで拡大しているとしています。

 菌体事業では、国内需要が拡大する一方、海外市場でも事業展開を進めています。海外市場においては、大手育児用ミルクメーカーとの取り組みや、海外各国でのサプリメントなどの販売を強化することによって事業成長を推進しています。また、国内市場においても、同社のビフィズス菌を配合したヨーグルトやサプリメントへの需要が拡大傾向にあり、生活者の健康意識の高まりを背景に、今後も成長が見込まれるとしています。同社によれば、中期経営計画の中で掲げている菌体事業の売上倍増計画についても、順調に進捗しているとしています。

 今回の福井工場における生産設備の増強について同社は、本中期経営計画終了後を見据えたさらなる事業成長に向け、旺盛な需要への対応および製品の安定供給体制の強化を目的として実施するとしています。

 なお、森永乳業は、本投資による2027年3月期の連結業績への影響はないとしています。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)