台湾グデン精密、米国初の製造拠点を開設 500万ドル投資、航空宇宙向け加工設備を整備

2026年10月08日 10:07

精密加工工場イメージ

台湾のグデン精密は、米アリゾナ州に同社初の米国製造拠点を開設した。500万ドルを投じ、初期段階では航空機向けCNC加工と精密検査の機能を整備する。航空宇宙関連部品の精密加工設備をイメージした画像(画像はイメージ)

今回のニュースのポイント

台湾の精密部品・半導体搬送容器メーカーであるグデン精密(Gudeng Precision Industrial)は、米アリゾナ州グレンデールに同社として米国初となる製造拠点を開設しました。現地時間10月6日に開所式を行い、アリゾナ商業局(Arizona Commerce Authority)が10月7日に公表しました。投資額は500万ドルで、施設面積は1万2000平方フィート(約1115平方メートル)です。初期段階では航空機向けの精密機械加工や検査設備を整え、30人超の新規雇用を創出する計画です。

本文
 台湾の精密部品・搬送ソリューションメーカーであるグデン精密(Gudeng Precision Industrial)が、米アリゾナ州グレンデールに同社初となる米国内の製造施設を開設しました。現地時間10月6日に現地の新工場で開所式が開催され、翌7日にアリゾナ州の経済開発機関であるアリゾナ商業局が発表しました。新拠点への投資額は500万ドルで、施設面積は1万2000平方フィート(約1115平方メートル)となります。今回の進出に伴い、現地で30人を超える新規雇用が創出される計画です。

 今回の投資によって整備される初期の製造機能は、主に航空宇宙分野に向けた設備となっています。具体的には、コンピューター数値制御による高精度な機械加工を行う航空機向けCNC加工設備や、品質管理を担う精密検査設備が導入されます。新工場全体としては半導体および航空宇宙関連部品の双方に対応する製造拠点として設計されていますが、第一段階では、航空機関連のCNC加工と精密検査を中心とする製造機能を整備する計画です。

 グデン精密は台湾に本社を置く半導体関連部品の主要メーカーです。主な事業領域として、最先端の半導体製造プロセスで用いられるウエハーやレチクル(露光用原版)の搬送・保管用専用容器の製造をはじめ、容器の洗浄や保守サービス、さらには高精度な航空宇宙用部材の加工などを手掛けています。同社は営業や販売の拠点にとどまらず、北米市場で直接的な製造機能を担う生産拠点として今回の新施設を位置づけています。

 進出先としてアリゾナ州を選定した背景について、同社の経営陣は航空宇宙や半導体といった先端産業の集積が進んでいる点や、高い技術を持つ熟練労働力が確保できる環境、および州政府や関係機関による先端製造業への支援環境を理由に挙げています。米国内でのモノづくり基盤を確立することで、現地の主要産業集積地における供給能力を整える狙いがあります。

 同社は今後の展開として、グレンデール工場の設備能力を段階的に拡張し、アリゾナ州内で形成されている航空宇宙や半導体のサプライチェーンとの連携をさらに強めていく方針を示しています。米国初の製造拠点を足掛かりに、初期段階では航空機向けCNC加工と精密検査の機能を整え、その後は設備能力を拡張していく計画です。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)