大和ハウス、被災地の高齢者向け施設にセラピー用アザラシ型ロボットを提供

2011年06月17日 11:00

 東日本大震災の発生から3ヵ月が経過し、各企業による被災地へ向けた支援活動は多様化している。大和ハウス工業は15日、東日本大震災で被災したエリアで生活している高齢者への支援として、岩手県、宮城県、福島県の特別養護老人ホームや仮設住宅に付設するサポート拠点などの高齢者向け施設に、セラピー用アザラシ型ロボット「パロ」50体を2年間無償貸与すると発表した。無償貸与は同日より開始される。

 「パロ」は、タテゴトアザラシの赤ちゃんをモデルにした人と共存するセラピー用アザラシ型ロボットで、独立行政法人産業技術総合研究所が開発し、現在では世界30ヵ国以上の高齢者施設や病院などで導入されている。人と動物との触れ合いによるアニマルセラピー効果が期待でき、FDA(アメリカ食品医療薬品局)からは医療機器としての承認も受けているほか、2002年には「Most Therapeutic Robot(世界一セラピー効果があるロボット)」としてギネスブックにも認定されている。