職場の服装カジュアル化、男性会社員の6割が実感 自由でも「何を着るか」迷う理由

2026年10月19日 08:12

通行人イメージ

さまざまな服装で街を行き交う人々。エアークローゼットの調査では、男性会社員の60.3%が職場の服装のカジュアル化を実感し、75.2%がスーツの着用機会を週1回未満と回答した。(写真は資料画像)

今回のニュースのポイント

エアークローゼットの調査によると、男性会社員の60.3%が職場の服装のカジュアル化を実感し、75.2%がスーツの着用機会を週1回未満と回答しました。一方で、カジュアル化を実感し服装に迷う人では「どこまでカジュアルにしてよいかわからない」との回答が51.2%に達しました。服装自由化が進む一方、職場ごとの許容範囲や適したコーディネートの判断に課題を残す実態が浮き彫りとなっています。

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 週明けの月曜日の朝、身支度を整える際に「今日の仕事にはどんな服装が適しているか」と迷う人もいるでしょう。職場の服装が以前よりカジュアルになったと感じる人がいる一方、服装選びに迷う声も聞かれます。ファッションレンタル事業などを展開する株式会社エアークローゼットが10月13日に公表した調査結果からは、職場における服装の変化と、それに伴う働く人の意識が示されています。本調査は2026年9月10~13日にインターネットで実施され、20~59歳の男性会社員189人から回答を得たものです。

 調査によると、職場の服装が以前よりカジュアルになったと「実感している」と答えた人は60.3%に上りました。また、仕事でのスーツ着用機会については「週1回未満(ほとんど着ない・全く着ないを含む)」と回答した人が75.2%に達し、従来のスーツスタイルを中心とした働き方からの変化がうかがえます。

 一方で、服装の自由度が増したことが必ずしも毎日の服選びの容易さにつながっているわけではありません。同調査において、カジュアル化を実感し、かつ普段の仕事服に「迷う」と回答した人を対象にその理由(複数回答)を尋ねたところ、「職場でどこまでカジュアルにしてよいかわからない」が51.2%で最多となりました。次いで「自分に似合う服がわからない」(44.2%)、「年齢に合う服がわからない」(44.2%)が続いています。明確な基準がない中で、職場の雰囲気や周囲の目線に合わせた判断を行う難しさが示されています。

 さらに、仕事の服装が「自分の印象に影響すると思う」と回答した人は全体の77.8%(147人)に上り、仕事の服装が周囲に与える印象を意識する回答者が多いことがうかがえます。そして、この147人を対象にした設問では、74.1%が「服選びにかかる時間や手間を減らしたい」と回答しました。周囲への印象に配慮しつつも、毎朝の判断負担を和らげたいというニーズが並存している形です。

 こうしたビジネスカジュアル市場の広がりに応じ、アパレル企業側も具体的な着こなしの提案を強めています。青山商事株式会社は10月13日、ビジネスカジュアル向けブランド「ACTIBIZ」において、平日5日間のコーディネート例を提示する新CM施策を発表しました(10月13日ウェブ先行公開、10月16日テレビ放送開始)。平日5日間の着回し例を提示する取り組みは、仕事服の選択肢が多様化する中で、アパレル企業が具体的なコーディネートを提案する一例といえます。

 今回の意識調査は小規模な標本による回答者の主観的な意識を示したものであり、全国的な服装自由化の絶対的な普及率や因果関係を直接証明するものではありません。しかし、服装の自由化が進む中で、個人の判断に任せるだけでなく、職場におけるゆるやかな合意形成や、企業側・市場側からのわかりやすい目安の提示が、働く人の負担軽減に向けた鍵となりそうです。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)