【日経平均】358円高で4年8ヵ月ぶり13000円台

2013年04月08日 20:45

 円安の進行で輸出関連も好調で、値上がり率が大きい銘柄ではトヨタ<7203>は210円高で年初来高値を更新して売買代金2位に入り、ホンダ<7267>は135円高、マツダ<7261>は9円高、スズキ<7269>は170円高、ソニー<6758>は90円高、シャープ<6753>は19円高。前週まで悪かったキヤノン<7751>も115円高と復調した。東レ<3402>は通期見通しで営業利益過去最高と伝えられ39円高で年初来高値を更新した。

 内需系では百貨店の上昇が目立ち、高島屋<8233>は高額商品の販売が好調で営業利益2割増という業績観測報道が出て97円高と買われ、Jフロントリテイリング<3086>は56円高、三越伊勢丹HD<3099>は103円高、H2Oリテイリング<8242>は69円高、丸井G<8252>は94円高で、いずれも年初来高値を更新している。その一方でファッション小売のタカキュー<8166>が値下がり率9位、西松屋チェーン<7545>が同3位に入っていた。

 紙おむつの製造機械をつくる大証2部の瑞光<6279>は2月期決算を発表。連結経常利益は91%増で従来予想を上回り、今期も4%増の35億円で2期連続で過去最高益を更新する見通しで人気化し720円高。主要取引先で大株主でもあるユニチャーム<8113>も210円高で年初来高値を更新している。

 東証1部の値下がり銘柄は125と少なく、日経平均採用225銘柄でマイナスは31円安のソニーファイナンシャルHD<8729>、23円安のニコン<7731>、7円安のT&DHD<8795>、5円安の味の素<2802>の4銘柄しかなく、値動きなしが三菱自動車<7211>、JXHD<5020>、東京エレクトロン<8035>の3銘柄だった。

 メディカル関連の話題が多かった日で、塩野義製薬<4507>は国産インフルエンザ治療薬「ペラミビル」を中国が緊急承認したことで95円高。「タミフル」の中外製薬<4519>も155円高。鳥インフルエンザ関連銘柄の大幸薬品<4574>はこの日も前場でストップ高の300円高で値上がり率9位に入る快進撃。キョーリン製薬HD<4569>>帝人<3401>が発行済株式の10%を取得したと発表し、戦略的な提携関係を結ぶのではないかという観測で161円高で年初来高値更新。帝人も6円高だった。「パール印」の砂糖の塩水港精糖<2112>は「がんのミサイル療法」の効果をマウスで確認したという研究成果を発表して一時ストップ高になり57円高で年初来高値更新。ミサイルと言えば「撃ち込む、撃ち込む」と北朝鮮が吠えて防衛関連株の石川製作所<6208>が27円高で年初来高値を更新し値上がり率10位に入っていたが、都市や軍事施設ではなくがん細胞を破壊するミサイルなら、人類あげて大歓迎だ。

 この日の主役は「ジェネリック医薬品」関連銘柄。5日に厚生労働省が「後発医薬品のさらなる使用促進のためのロードマップ」を発表し、ジェネリック医薬品(後発医薬品)の使用を促進する新しい数値目標、取り組むべき施策を盛り込んだ。ジェネリック医薬品の数量シェアは3月末現在で25.6%前後(厚労省推計)だが、これを2018年3月末までの5年間で60%以上に伸ばすのが数値目標。「政策に売りなし」で、日本ジェネリック製薬協会の会長を出す沢井製薬<4555>は1040円高で年初来高値更新、富士製薬工業<4554>は36円高、日本ケミファ<4539>は19円高、科研製薬<4521>は40円高と関連銘柄が買いを集めたが、東和薬品<4553>は20円安だった。薬価の安いジェネリック医薬品の普及は健保財政にはプラスだが、利害が一致する新薬メーカーと処方せんを出す医師ががっちりブロックして普及がなかなか進まないのが現状。厚労省が数値目標を「絵に描いたモチ」で終わらせたくなければ、思い切った施策の実行が必要になる。(編集担当:寺尾淳)